北海道の核廃棄物処分研究施設で爆発のおそれ 掘削工事を中断
北海道・幌延町(ほろのべちょう)にある原発から出る核廃棄物の最終処分方法を研究する施設で、2月6日、坑道内のメタンガスの濃度が基準値を超えたため、爆発のおそれがあるとして、掘削工事を1週間以上、中断していることがわかった。
北海道庁は、この事実を公表していなかった。
日本原子力研究開発機構によると、核廃棄物の最終処分方法を研究する幌延町の深地層研究センターで、2月6日、掘削中に通常の2倍の地下水が確認され、さらに自主基準値を超えるメタンガスが含まれていることが判明した。
爆発の危険性があるため、センターでは、14日まで作業を中断した。
センターでは、トラブルの翌日、北海道庁などに通知していたが、道は「公表するのはセンター側の判断」などとして、公表していなかった。
センターでは、原発の使用済み核燃料の再処理で生じた高レベル放射性廃棄物を地中に埋める技術を研究しているが、核燃料は持ち込まれていない。