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深地層研究センター 施設工事で水漏れ2月14日 23時30分
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北海道幌延町にある、原子力発電所から出る「高レベル放射性廃棄物」を処分する技術の研究施設で、地下施設を造るために掘削工事をしていた現場で、大量の地下水が漏れ出し、1週間以上にわたって作業が中断していることが分かりました。
幌延町にある「幌延深地層研究センター」は、日本原子力研究開発機構が運営し、原発で使ったあとに出る「高レベル放射性廃棄物」を地下深くに埋めて処分するための技術を研究する施設です。
機構によりますと、この施設では、放射性廃棄物を入れる容器の安全性などの研究を行う地下施設を造るため、深さ350メートルの場所で水平方向にトンネルの掘削工事が行われていましたが、今月6日、大量の地下水が漏れ出したということです。
地下水にはメタンガスが含まれ、濃度が基準の1%を超えたことから、現場にいた作業員24人は全員避難したということです。
その後、濃度は下がったものの、地下水は漏れ続けているため、1週間以上にわたって作業は中断したままになっています。
「高レベル放射性廃棄物」は、法律で地下300メートルより深くに埋めて処分することになっていて、この施設では、技術の確立を目指して平成17年から工事が始まり、平成31年度の完成を目指しています。
今回のように水漏れで作業が1週間以上にわたって中断されるのは初めてで、日本原子力研究開発機構は、「深刻なトラブルとまでは考えていないが、安全を確認し近く工事を再開したい」と話しています。
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