道を訴えていたのは、2008年、稚内商工高校の2年生の時に自殺した今野匠さんの遺族です。遺族は、匠さんが携帯サイト上で、同級生に「死ね」などと書きこんだことで、6人の教師から3時間にわたって指導を受けた後、自殺したと主張しています。そして、自殺の原因には、学校の指導に行き過ぎがあったとして、学校を管轄する道に約8100万円の賠償を求めていました。15日の判決で札幌地裁は、「教師らが不適切な発言をしたと認められる証拠はなく、長時間にわたった指導も慎重を期して事情聴取を行った結果だ」として、遺族の訴えを退けました。判決後、父親の今野勝也さんは会見で「非常に残念でならない。今はショックで何も思いつかない」と話しました。原告側は「過剰に反応した生徒指導で、学校現場にやさしい判決と言わざるを得ない、納得できない」として、控訴も検討しているということです。
2013/02/15(金) 20:00