横浜商大高柔道事故訴訟:「大昔の判決に逆戻り」被害者の会
2013年2月16日
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「柔道の危険性を認識していない、大昔の判決に逆戻りした」。柔道事故をめぐり原告側が全面敗訴した15日の横浜地裁判決に、「全国柔道事故被害者の会」会長の小林泰彦さんは厳しい表情を浮かべた。
2004年、当時中学3年で柔道部員だった小林さんの息子は、男性顧問に技を掛けられ、脳に障害を負った。小林さんが起こした訴訟で同地裁判決は11年12月、顧問の過失を認め、「格闘技である柔道には危険が内在しており、指導者は常に生徒の安全配慮義務を負う」と警鐘を鳴らした。同年に改訂された全日本柔道連盟の「柔道の安全指導」でも、初心者の事故防止に力を入れるようになった。
だが今回の判決は、6日間の練習で受け身の技術が身に付いており、倍以上の体重差がある者同士の打ち込み稽古も危険な練習とは判断しなかった。
男性は、同級生に投げられた後、急性硬膜下血腫を発症した。格闘技などによる頭部のけがに詳しい県立足柄上病院脳神経外科の野地雅人医師は「急性硬膜下血腫の死亡率は50%以上」と指摘、「防止には受け身が大切になる」と強調する。
男性の父は思わぬ判決に、声を絞り出した。「体格や技術に差がある者同士練習をさせても、安全に何も配慮しなくていいと言っているのと同じだ」
2004年、当時中学3年で柔道部員だった小林さんの息子は、男性顧問に技を掛けられ、脳に障害を負った。小林さんが起こした訴訟で同地裁判決は11年12月、顧問の過失を認め、「格闘技である柔道には危険が内在しており、指導者は常に生徒の安全配慮義務を負う」と警鐘を鳴らした。同年に改訂された全日本柔道連盟の「柔道の安全指導」でも、初心者の事故防止に力を入れるようになった。
だが今回の判決は、6日間の練習で受け身の技術が身に付いており、倍以上の体重差がある者同士の打ち込み稽古も危険な練習とは判断しなかった。
男性は、同級生に投げられた後、急性硬膜下血腫を発症した。格闘技などによる頭部のけがに詳しい県立足柄上病院脳神経外科の野地雅人医師は「急性硬膜下血腫の死亡率は50%以上」と指摘、「防止には受け身が大切になる」と強調する。
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