配偶者や交際相手に暴行を加えるDV(ドメスティック・バイオレンス)をやめたくてもやめられない。そんな男性の相談を受ける専用電話を京都市が新年度に設置する。市によると、自治体が男性専用の電話相談を設けるのは極めてめずらしいという。
専用電話は4月にも同市男女共同参画センター(中京区)内に設置し、男性カウンセラー2人が月に4回程度、夕方以降に相談に応じる。状況や悩みなどを聞き、生活改善を助言したり医療機関の受診を勧めたりする。約70万円を新年度当初予算案に計上した。
市は2011年、DV被害者の女性の相談やカウンセリングをする「DV相談支援センター」を設置。12年4〜12月に3061件の相談を受け、シェルターの紹介や警察への通報などをしてきた。加害男性の側には、「後悔している」「夫婦関係を修復したい」などの思いが強い場合が多いことに注目。暴力を加える背景や原因を取り除くことを目指す。
また、DVでは男性が被害者となるケースもあることから、男性の被害相談も受けつける。(合田禄)
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