g.u.(ジーユー)が顧客のスマホにアプリをアクティベートさせた方法
image from g.u. iPhone App
g.u.(ジーユー)が顧客のスマホにアプリをアクティベートさせた方法について。
アクティベートは永遠の課題
アプリを開発して公開しても、ユーザーが使ってくれないと悲しくなります。
特にマーケティングらしいことをしていなくても、口コミで広がっていくアプリもあれば、最近では広告を使った宣伝や、ポイント換金アプリで「インストール実施で100ポイント!」という広告を打つアプリもあります。
g.u.のアクティベート作戦
g.u.がアプリを顧客のスマホにアクティベートさせるために店舗に作った仕掛けに、僕はそのままハマりました。
昨年の話になりますが、銀座にOPENしたg.u.には連日人だかりがありました。
ちょうどその時期は、きゃりーばみゅぱみゅさんがファッションモンスターしまくっていた時期でした。
Apple Storeへ寄ったついでにg.u.を見てみようとおもい、ふらりと立ち寄りました。
店内に入ると、服の上に分かりやすく価格が大きめのフォントで強調されていました。
ここまでは最近のファストファッション系ブランドやドンキホーテ、UNIQLOなどで見慣れた風景なのですが、一つ異なる点がありました。
それは、表示されている価格の下に、モバイル会員特別価格が大きく記載されている点です。
例えば、通常価格が3000円のものが1500円、2000円の物が1000円以下など。
あまりにも分かりやすい値引きの幅があるため、割引率を表記するより、値段をそのまま記載したほうがインパクトあるなあ、と感じました。
明らかにお得感を感じさせてくれるそのモバイル会員価格を見た僕は「これはモバイル会員登録するしかない」と思いました。
モバイル会員登録はどうやるのだろうかと思っていたら、「アプリをダウンロードして、画面を見せてね」という注意書きがありました。それがモバイル会員であることを示す手段とのことです。
店内でぶらぶら見る間にアプリをApp Storeからさくっと落として、会計時にレジで見せて無事、モバイル会員特別価格で購入することができました。
しばらくその時期はApp Storeのライフスタイルカテゴリーでg.u.のアプリが首位でした。
その理由がなんとなく分かった気がしました。
NFCを活用してアクティベートさせるケース
以前こちらの記事で、NFCを活用したアクティベートが有効という意見があることを書きましたが、国内でもサイバーエージェントがNFCを活用したアプリをアクティベートさせる広告を開始したようです。Wi-Fiスポットを活用してアクティベートさせるケース
最近Wi-Fiスポットを提供する店舗が増えてきました。Wi-Fiに接続すると、最初にキャプティブポータルによって店舗ポータルページにリダイレクトされる場合があります。
この、ポータルページに自社アプリインストールの導線を設けたり、または、アプリをインストールしたユーザーのみにインターネット接続を許可するような仕掛けが考えられます。
僕の場合、外出先でWi-Fiスポットを使用することが多いため、アプリインストール必須の場合であれば、何も考えずにインストールすると思います。
アプリで顧客にリーチする
このように様々な手段を活用して、一度顧客のスマホにアプリをアクティベートさせることができるとマーケティングに有効と考えます。
店舗と顧客を繋ぐ手段にはメールマガジンが活用されます。
会員登録するとメールマガジンにセール情報が送られてきて、メールマガジンから会員であることを示すQRコード表示URLへアクセスができ、店舗でそのQRコードを見せる、等です。
アプリの場合、GPSや任意のタイミングで顧客のスマホに直接PUSH通知することが可能です。
これからは、店舗向けのパッケージ化されたアプリや、NFCを活用したサービスなど、店舗と顧客を繋ぐ部分に様々なサービスが投下されていくと思います。