振り込め詐欺で２容疑者再逮捕　愛知など５県警

　社債購入の振り込め詐欺事件で、愛知、富山、静岡、石川など５県警の捜査本部は、詐欺の疑いで東京都江戸川区南葛西、会社役員高山淳司（３０）、組織犯罪処罰法違反容疑で江戸川区宇喜田町、無職熱田正則（２４）の両容疑者をそれぞれ再逮捕し、１５日送検した。

　容疑では、高山容疑者らは昨年８月下旬、京都市左京区の無職女性＝当時（８０）＝に「社債を購入する権利が当たった。名義を貸してくれませんか」と電話で持ち掛け、１千万円をだまし取ったとされる。熱田容疑者は犯罪収益と知りながら、このうちの９００万円を受け取ったとされる。

　愛知県警によると、両容疑者は黙秘している。高山容疑者は詐取した金を回収するグループの指示役で、金の９割を熱田容疑者に渡していた。県警は暴力団関係者に渡った可能性が高いとみている。被害は昨年２月以降で９５件、６億７５００万円に上る。

（中日新聞）