「信託受益権」の販売名目に現金６００万円をだまし取ったとして県警は１４日、東京都世田谷区、無職、遠藤公平容疑者（２２）を詐欺容疑で逮捕した。

　容疑は、男２人＝詐欺罪で執行猶予付き有罪判決が確定＝らと共謀。架空の株式会社「日本明治開発」が発行する信託受益権の購入話を持ちかけ、昨年３月２日、田原本町の無職女性（７９）から現金６００万円をだまし取ったとしている。

　県警によると、遠藤容疑者は現金を受け取る「受け子」の２人に指示する役だったという。県警は「少しでもおかしいと思ったら、家族や消費者センターに相談するなど、だまされないための点検行為をしてほしい」と注意を呼びかけている。【千脇康平】