【モスクワ=副島英樹】ロシア・ウラル地方のチェリャビンスク州付近で15日午前9時20分ごろ(日本時間午後0時20分ごろ)、隕石(いんせき)が飛来して上空で爆発。衝撃波で多数の家屋のガラスや屋根が壊れた。AFP通信は現地当局者の話として、約950人がけがをしたと伝えた。ロシア内務省によると少なくとも約300の建物が被害を受けた。
ロシア緊急事態省の報道担当者は「負傷者には80人以上の子供が含まれ、100人以上が病院に運ばれた」とイタル・タス通信に語った。重傷者も数人いる模様だ。
動画サイト「ユーチューブ」には、落下の瞬間をとらえた映像が多数投稿された。車載カメラが記録した動画では、光の点が見え始めてから10秒足らずで、尾を引きながら画面中央に達し、爆発。辺り一帯をまぶしく照らした。その後、飛行機雲のような白い軌跡を残して画面右側に消え去った。上空からの爆発音とともにビルの窓ガラスが一斉に割れ、多くの人が避難してくる様子も投稿された。爆発音が3度あったとの情報もある。