環境省がいわき市民に説明 鮫川で建設の仮設焼却施設
環境省が鮫川村に建設を進めている仮設焼却施設設置に関する住民説明会は14日、隣接するいわき市の田人ふれあい館で開かれた。
施設は同村青生野地区に建設が進められており、放射性物質を含む堆肥用の落ち葉や稲わらなど農林業系副産物を焼却する。いわき市が環境省や鮫川村に対して、焼却施設が市の水源地に隣接していることから十分な情報提供などの対策を講じるよう申し入れをしているのを受け、開催された。
説明会には市民ら約260人が出席。同省指定廃棄物対策チームの高沢哲也計画官があいさつし、大楽勝弘村長が仮設焼却施設の安全確保について説明した。
質疑応答では、「隣接するいわき市民への説明会開催が遅い」「住民からは不安の声が多い」などの意見が出た。
高沢計画官や大楽村長は「鮫川村民への説明を第一に考えていた」「復興を一日でも早くするために建設を進めてきた」などと答えた。さらに大楽村長は「地元(青生野地区)住民の理解を得るまでは炉の火を付けない」と述べた。
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