ＵＳＪ隣接地　やっと落札…１５年にホテル開業

　大阪市は１４日、米映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」（ＵＳＪ、大阪市此花区）に隣接する市の未利用地６６５０平方メートルの売却についてコンペを行い、東京都の特定目的会社「ワンダー・トリアングルム」が２０億円で落札した。同社は「ホテルユニバーサルグランドタワー」（仮称）を２０１５年に開業するとしている。

　応募した２社のうち、同社だけがコンペに参加。開発計画では、高さ１００メートル、２８階建て、客室６００室。宿泊客が入場券を優先的に購入できるＵＳＪの「オフィシャルホテル」となる予定。飲食店や物販店なども入居する。

　未利用地をめぐっては、市が１９９８年に開発事業者を公募。落札した大手商社グループがＵＳＪ関連施設の建設を計画したが、不況の影響などで頓挫し、ＵＳＪが繁忙期に臨時駐車場として利用するだけだった。市が２０１０年に開発優先権を打ち切り、昨年、再公募を行った。