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バレンタインで歯腫れ痛いン
幸いな事に昨夜は夜中に起こされる事は無しで済んだ。山と仕事で疲れているはずなのに、何故か眠りは浅く幾つモノ夢を見たが、夢の内容は全て忘れてしまった。
今日は外来、難産対応、更に処置、手術、また外来とフルコース業務の一日だ。色々と大変な事は有るが、仕事する時にしっかり仕事してここは経済活動活発化に心がける。
さて話は変わり今年もバレンタインデーが何時の間にかやってきていた。独身研修医の頃はバ゙レンタインのチョコで医局の机が山盛り一杯になったものだが、その頃を頂点とし毎年チョコの数は減る一方だ。
さすがに齢50を迎え、今年はチョコ数ゼロになるかもなんて思っていたが、そうとはならず幾つかの義理チョコ貰って、ややホット?していたりする。
医療関係というのは基本女性の職場だ。もし僕が男性ばかりの職場で働いていたら、とっくのとおにチョコ数ゼロになっていたと思う。かと言ってだからどうと言う事も無い(かな?)。
さてさて近隣諸国では核実験に成功したり、通り魔事件が起きたりしてやたら物騒な感じだ。とはいえチョコ数より核よりも今の僕にとって切迫した問題は、前歯の虫歯だと思ったりする。
前歯の詰め物が欠けて来て、また近いうちに歯医者に行かないといけない。どうやって歯医者に行く時間を捻出するかが問題だ。
ここはチョコ食べ過ぎて、バレンタインデーが歯腫れ痛いンデーになら無い様、気をつけないといけない。ここはそんな親父ギャグでもかまして顰蹙買うにしようと思う。 |
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ちゃっかりパウダーいただきます
火曜午後から水曜午前にかけてセカンドコールだ。その分代務先生は大忙しなのだが、僕は外来も無いし紐付きの比較的自由行動が出来る。先週末にも雪が降ってくれたお陰で、今やパウダーシーズン真っ盛りだ。ちょうど狙い定めたかの様に、今日午前中に低気圧が通過するが、それでもこの時期やはり山に出かけない訳には行かない。
ただ午後からはやや要注意な手術が有るので、体力的にも時間的にも余裕を持って医院に戻りたい。それにこのコンディションでは下手な所に行くと雪崩も怖い。そんな感じで迷いに迷った末、今日は五箇山小瀬集落から北面の袴腰山を目指す事にした。雪崩には注意が必要だが、慎重に行動すれば何とかクリアは出来るだろう。
という訳で今朝はきちんと早起きに成功。除雪が入ったばかりの小瀬集落に無理やり愛車を突っ込んで、チャッカリパウダースキーを楽しませて頂いた。
集落から山頂まで標高差は700mしかないから、豪快とは言えないかもしれないが、僕には丁度良い傾斜が続き、悪天下かなり楽しめた。上部は吹雪に襲われた分、小粒でもピリリと辛口な登山になり、それもまた充実感を高めてくれる。
そしてその後は大急ぎで医院に戻り、これまた要注意手術を何重にも張り巡らせたセーフティーネットの上できちんとこなす。今は夜外来を青息吐息でこなしている。そんな感じで幸運に助けられ、今日も山と仕事で成功体験を積み重ねる事が出来た。人生山あり谷ありなのだが、これからも充実した時間を出来る限り楽しんで生きたい。
小さい山でも吹雪のお陰で充実感有り

頂上はホワイトアウト
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旅行してました
この連休は嬉しい完全フリー休日になっていた。粉雪には未練タラタラなのだが、普段の不義理が微妙に響き、山スキーには出かけれない。その代わりに○○記念日の○○旅行と言う事に相成った。土曜の午後に高山を出て2泊2日の小旅行だ。どうせなら少しでも遠くに行きたいと言う事で、境港から出雲の国、及び世界遺産の石見銀山まで足を伸ばす事にする。
行き当たりばったりの旅行だったが、今まで言った事の無い場所で、浪漫チックかつ乙女チックな時間を楽しむ。出雲大社では神話の世界を堪能し、石見銀山では昔の鉱山採掘の勉強もする事が出来た。玉造温泉も良かったし、短い時間で素敵な時間を過ごす事が出来たと思う。
中でも一番面白かったのは、境港の水木しげる記念館で、昔懐かしいゲゲゲの鬼太郎のトリビアを沢山収集してきたりする。旅はやっぱり楽しい。その間、医院も何事も無く落ち着いてくれていた。これも普段の心がけが良かったお陰だと、自分勝手に都合よく解釈しようと思う。
そう言えば以前ネズミ小僧に似ていると言われた事もあった
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核の傘に隠れないと
昨夜は就寝時には落ち着いた感じだった。朝まできちんと眠れそうだと期待して眠りにつく。しかしそう毎晩、願いが叶う訳は無い。明け方に2件分娩が入り、続け様に起された。微妙に睡眠のコアな時間は外れてくれて助かったが、それでも夢を見ている最中にいきなり起されたので、やや深層心理には影響しているだろう。ともあれ何とか寝不足感は無しで済んでいる。今日は外来、手術、外来。それなりに気を使いながら、何時もの様にきちんと仕事をこなす。
さて今日のテレビ報道では中国哨戒艦による自衛隊艦艇への火器レーダー照射がトップニュースになっていた。何でも中国側はこれをただの日本の因縁付けとしているらしい。もちろん誤報の訳は無いのだが、それにしても今回の事も大事にならない様に静かに沈静化を図らなければならない。どんな大きな争い事も最初は些細なきっかけやイチャモンに始まる事が多いものなのだ。
さて中国との長い歴史上ではこの手の事に、実は日本には非常に分が悪い事が有る。あの長い15年戦争の始まり柳条湖事件は関東軍による小規模な満鉄爆破自作自演を言いがかりにして始まった。その後の経緯を見るとこれは大変な大陰謀というのが正しい。
その後の中日戦争の始まり盧溝橋事件も、ほとんど日本軍の言いがかりから始まっている。その際に日本がドンドン戦争の泥沼に嵌りこんだのは、515や226を経て日本がシビリアンコントロールを失っていたからだ。
そして結果的に中国にも戦争で負けたのは、一連の過程で日本が国際社会から孤立していたからである。あまりに大きな出来事でも括るとこんな数行になってしまうのが怖い。
なお70年前と今では決定的に異なる事が有る。それは中国が核を持っているという事と、有人宇宙飛行が可能な程のミサイル宇宙技術を持っているという事だ。簡単に言えば核を使えば中国はあっと言う間に日本を殲滅できる。
歴史は繰り返すと言う。その事を考慮すると、日本は絶対に中国と対話を続け、国際社会からの理解を得続けていないといけない。その為にも安保はどうしても必要だし、TPPでもオスプレイでもアメリカの言う事を聞いて、アメリカの核の傘の下に隠れてないといけない。そう思うとレーダー当てられた位でゴチャゴチャ言うなという中国の態度にも、国際社会の中でじっと我慢しているというのが、現実的に全く正しい日本の態度なのだと僕は思う。 |
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春と共に来るもの
上手に分娩が昼間になってくれているお陰で昨夜も起される事は無しで済んだ。まずは朝まで眠れてホットする。今日は外来、分娩、外来。外来はジワリと混むが、手術も無いし平和で楽な方の一日だ。
空いた時間に買い物に外に出ると、何処か暖かい風が吹いていた。道端の雪も一日の陽気で急速に溶けている。いよいよ春が近づいてきたのかという感じだ。
天気予報ではまた明日から寒くなると言うが、その一方で今日は北陸で春一番が吹いたらしい。これから少しずつ確実に春が近づいてくる。季節の変わり目ももう少しだ。そして黄砂が吹くと厳冬の真っ白な雪は消えてしまう。黄砂が来るとスキーの滑りも悪くなるし、毎年の事とはいえ黄砂とは全く有難くないものだ。
ところがニュースによると今年は黄砂以上の厄介者が中国からたくさん飛んできているらしい。何でもPM2.5という大気汚染物質が大量に中国から流れ込んでいると言う。
一時環境の人であった僕としてもこれは気になる嫌なニュースだ。20年前でも中国からの環境汚染は問題視されていたが、その後の中国の経済発展を鑑みるとこれはかなり深刻な問題に違いない。
そういえば今年の雪は飲むと非常に不味い。僕は毎年山スキーの最中にテルモスのお湯を雪でぬるめて飲むのだが、雪の味は黄砂が飛ぶ前と後で全然異なるのを知っている。
通常は厳冬の時期の雪は無味で美味しいはずなのだが、今年の雪は厳冬の時期でも不味いのだ。これはもしかしたら中国からの大気汚染物質のせいかもしれない。なんだか嫌な感じだ。
これで黄砂が飛び出すと、きっともっと雪の味は不味くなるだろう。健康にも影響を及ぼしかねないものなのかもしれない。レーダー浴びせられたり、大気汚染振りまかれたり、何だかこれは勘弁してよという感じが、さすがにしてくる今日この頃だったりする。 |
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湿り雪のお陰で
有難い事に今日も昼までセカンドコールに回れる事になっていた。せっかくの貴重な時間だから有意義に過ごしたいと思う。しかし天気予報は最悪だ。水曜午前を狙い撃ちしたかの如くに湿雪が降るという。
どう考えてもこのコンディションでの湿雪は雪崩注意である。水分を多く含んだ雪と言うのは重くて、ちょっと埋められただけで動けなくなる。少しでも顔が埋まるとすぐ窒息だ。つまり単独山スキーヤーにとってこの雪は最高レベルの危険な積雪と言えるだろう。
という訳でもう最初からモチベーションさっぱり上がらず。早起きももちろん出来ず、遅い時間まで惰眠を貪った。せっかくのご好意で仕事を代わっていただいているのに、寝ているだけなんて申し訳なく思ったりする。しかし休日の本来の過ごし方は寝て休むためという話も有る。ここは何とか許してもらおうと隠れるように寝坊していた。
しかし良く考えてみたら平日の昼間に時間が出来るというのは超貴重だ。こういう時こそ、なにかやる事はあるだろう。様々な書類業務を片付けながら、フト大事な用事を思い出した。
これはと思いその後は市役所に行ったり、とある施設に行ったりして、予想以上の有意義で勉強になる時間を過ごせた。ある意味、山に行くよりずっと重要で大事な事だ。お陰で心の奥の心配事が少し晴れた気がする。
その間医院内でも様々な事があったみたいだが、代務先生の活躍で事無きを得た。有難い。僕にとって時間は今や最大の価値有るものだ。タイミイズマネーではなくてタイムイズビヨンドマネーだ。その後はまた仕事に追われているが、ともあれ今日は山に行かずに別の事をして、本当に良かったと思う。 |
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繋がる事を考える
素敵な経験を味わえたパウダーキャンプから高山に戻ったのは、日曜の大分夜遅くになってからだった。その後はもちろんしわ寄せ業務で息つく間もない忙しさが続いている。仕事自体ももちろん忙しいが、各種各様様々な報告業務にも忙殺されている感じだ。もちろんその合間には少しでも山スキー記録を作っておきたい。なにもそこまでしてレポート作らなくても良いのにと自分で思うが、有る意味それは自分で自分に課したデューティーでもある。
月曜朝から仕事に追われ続けて、外来、各種手術、外来、その他諸々でやっと今になり一息つけた。その間緊張する出来事も毎度の如くある訳だが、それは全て勢い?でクリアしている。
さて登山は記録報告して始めて完結すると言われている。世の中には誰も知らない大変な記録的登山も沢山ある訳だが、それも報告されないと、記録は残らず自分の記憶の中だけの自己満足所作となる。
森羅万象全てのものは何時か消滅すると考えると、何もかも自己満足で良いとも思えるし、下手に報告する事でかえって自分自身や周囲に迷惑や災難を振りまく事も有る。
秘すれば花とか、沈黙は金とか古くからの格言も有る。そう思うと僕ももっと大人しく黙って仕事や山を続けてればいいんじゃないかなんて事も思う。それでも報告してしまうのは、やはり自分の性格(目立ちたがり屋なのか?寂しがり屋なのか??自分では分からないけど…)と、後はやはり人と繋がる事は,、弱い自分を隠し強くなる事に役立つと何処かで信じているからだろう。
そう言いながらも僕も沢山黙っている事は有る。言いたくても言えない事は誰しも有るだろう。だからこそその反動で言いたい事を言って、書きたい事を書こうとするのかもしれない。
インターネットが広まったお陰で、世間と繋がる事は昔より大分楽になった。しかしそこにはルールもある。ともあれ繋がる事で束縛される事も有る訳だから、その辺は微妙な距離感保って、上手に周囲と繋がる事をもっと一生懸命考えた方が良い気はしている。 |
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大勢なのは良いことです
この土日は完全フリーの素敵な週末だった。このパウダースキーハイシーズンになかなか恵まれた勤務シフトで有難いと思う。ちょうど土日にかけて山スキー界の大御所?三浦氏主催のパウダーキャンプが戸隠で行なわれるという事で、僕もイソイソと参加させていただく事にした。
ただどうも天気は荒れ模様で、土曜日は山でも雨が降るという予報になっている。せっかくの粉雪スキーミーティングでも、雨が降ってしまえば残念ながら台無しだ。しかしそこは多くの粉雪フリークと親睦を深め、様々な情報を得るだけでもきっと遠出する価値は有ると考え、土曜の朝から遠路車を走らせる。
金曜は夜遅くまで仕事だったので、土曜の早出は不可だった。それでも土曜午前のマアマアの時刻には戸隠近郊黒姫山山麓まで着くことができた。天気は小雨模様で、スマートフォンの天気予報をチェックすると午後からは雨が止むと有る。
ここは頑張って一本稼いでおこう。黒姫山北面の除雪末端から外輪を目指す事にした。途中雨がショボショホと降り続くので、何度も心が折れそうになったが、スキー向けの快適地形にも助けられ、とりあえずはサラリと黒姫外輪から標高差1000m以上の大滑降を楽しんでくる。雪は湿った春の重雪という感じだった。
そして土曜の夜はお楽しみのパウダーキャンプ情報交換会で、多くの山スキーフリークから素敵な情報と刺激を受ける事が出来る。更に日曜は東京のブナの会、及び松本中心に活躍しているシーハイルメンバー山行に混ぜていただき、中妻山から中妻沢という素敵な滑降ラインを楽しんでくる。
日曜は天気も良くて、上部ではそれなりの快適パウダーを楽しむ事が出来た。やっぱり遠出して良かったと思う。
そんな感じで土曜は単独、日曜は10人以上の大勢で山スキー山行を楽しんできた。たまに大勢で山に行くと、よりラジカル?な滑降ラインにも果敢に飛び込む事が出来るし、山行も飽きないし賑やかになる。
色々都合があって上手く行かない事もある訳だが、大勢の山仲間と楽しく滑りを楽しむ事で、また山スキーや登山に関する視野が広がり、新しい楽しみ方を見つける事が出来たんじゃないかなんて何となく思っている。
土曜日の行程。黒姫北面は山スキーの為にあるという印象

日曜日の行程。この辺も素敵な斜面だらけ

日曜日は予想以上の好天

上等なパウダーを楽しめた
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懲役5年ですか…
比較的良い時刻に分娩が固まってくれたお陰で、夜中に起される事は無しで済んだ。今日は手術も無く、外来や分娩と言った通常業務の中で過ごしている。比較的楽な一日だから、ちょっとの隙間時間を見つけては週末に向けて準備もしておきたい。
とはいえ今週末は寒冷前線が通過する影響で雨が降るらしい。この天気予報は僕にとってかなり悲しい知らせだ。パウダースキーと言うのは儚いものだと思う。
さてさて今日もお昼のワイドショーでは様々なネタが放送されていた。アイドルが丸刈りになったとか資産家が騙されて殺害されたとか、何となく何処かで聞いたような話ばかりだ。
そんな中で気になったのが、柔道金メダリストが準強姦罪で懲役5年判決を受けたというものだった。ウーンこれは中々厳しい判決だと思う。もちろんこの手の事だから、真実は闇の中にある。
とはいえオリンピック2連覇というヒーローそのものの栄誉有る立場から、懲役刑の犯罪人に変わるというのだからなかなか強烈な転落劇だ。しかしそのきっかけは明白な犯罪悪事と言うより、どうも最初は微妙にドチラにでも転びうる類のものだった気がするのは僕だけだろうか?
ともあれ先日は女子柔道日本代表監督の体罰が世間のトップニュースで大きな話題になった。もうこれははっきり言えるが、女子柔道のコーチになりたいという人間はこれから先、滅茶苦茶に減るだろう。何かあればセクハラとかパワハラと言われる事になるのが目に見えているからだ。
女子スポーツとは難しい。スポーツはフェアなルールの中で行なわれるのが当然だ。しかし男女の仲はスポーツと違う。時には暴力的とか時には不合理とか、そんなグレーゾーンがいっぱいあってこそ成り立つ世界だと僕は思う。
何でもワイドショーによるとAKB48のメンバーは恋愛禁止で、それを破ると追放なのだそうだ。最近は未婚男女の二股騒動が良く話題にもなる。何だかこれはもう世の中全体が変じゃないかと感じるのは、僕がもうはや老いぼれ世間知らずだからなのだろうか… |
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用心深いのか無謀なのか
昨夜は運良く良い時刻に分娩が済んでくれて、夜中に起されず朝まで眠る事が出来た。お陰で昨日の山スキーの疲れは全く残らずに済む。パウダースキーというのは結構ハードワークのはずなのだが、不思議に疲れが残らず元気が出る遊びだ。
今日は外来、検査、分娩、手術、また分娩に夜外来とてんこ盛り業務が続いている。昼間しっかり働いて夜に眠る事が出来るならそれで言う事は何も無い。今日の手術はとある理由で要注意手術だったが、前々から余裕を持った準備をしておく事で、幾重にもセーフティーネットを張った状態にしてあった。予定通りに全てをこなし、山も仕事もスムーズで有難いと思う。
さてさてパウダースキーは決して安全な遊びとは言えない。まして一人で粉雪を滑るという事は、雪崩の危険を考慮するとあまり世間から誉められる事とは言えない。万一事故でも起こした場合は、とんでもなく周囲に迷惑をかける事になるし、公私共に大勢の人が困る事に繋がる。しかしそれが分かっていても、やはりどうしてもこの時期山に何度も出かけてしまう。
僕は時々自分が用心深い人間なのか、無謀な人間なのか分からなくなる事が有る。危険な事は今まで人並み以上にやってきた事は確かだ。しかし危険な事が全ていけないとは今でも思ってない。
大事な事は危険な事を安全に行なう様にできる知恵を獲得する事だろう。そしてその知恵を得る為には、危険な事に対する経験も積まなければならない。そうこうする内に危険な事への予知能力もついてくる。
僕の場合、仕事も山も普通より大分危険な事をしていると思う。あまり偉そうな事は言えないが、山で学んだ事を仕事でも生かしているし、仕事で学んだ事を山でも生かしている。世の中どうしようもない不運な事も有る訳だが、とりあえずこんな感じで半世紀は生きてこれた。これから先がどうなるかは分からない訳だが、確実に近づく衰えを考慮した上で、まだしばらくは適切な判断を少しでも上手にしていきたいと思う。
幻シュートの滑降。行くか戻るかは自分の判断次第だ
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パウダー三昧でした
火曜午後からセカンドコールだ。ちょうど高気圧も来てくれているし、これは素敵な粉雪をゲットできそうだとほくそ笑む。ただ午後からは仕事だし、行く先は近場限定だ。午後からの仕事に備えてあまりワークアウトしすぎ無い様にも気をつけないといけない。
という訳で今日は自分の庭?でもある平湯温泉周辺で、手堅く浮遊感を味わってくる事にした。アカンダナ外輪の幻シュートと安房山シーハイルルートというパウダースキーコースをダブルヘッダーで狙う。
単独だから粉雪シュートには慎重に飛び込む必要が有る。しかしテレビが言うほど今年は雪が多い訳でもない。ラインさえきちんと選べば埋まるような雪崩には遭わないだろうと見込んだ。
そんな感じでサクット豪快スキーを先ほどまで楽しんできた。一部で雪崩の危険を感じない訳ではなかったが、もうはや僕は粉雪スリルが大好きな人間になってしまったのだろう。こんな事ばかりしていたら長生きできないかもなんて思えなくも無いが、人生やはりカーット来る様な楽しみが大事だ。この手の遊びは身体が動くうちに豪快に楽しんでおきたいと思う。
今日午前の行程。パウダー向けの素敵なラインだと思う

空を飛んでいるかという感じでした
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究極のTKGとは
昨夜は平和な夜で一回電話連絡があった位で、夜中に起される事は無しで済んだ。今日も外来、処置、検査、手術とてんこ盛りだが夕方からセカンドコールに回れる予定だ。夜中休めさえすれば、昼間に忙しくても問題は無い。商売繁盛有難い事だ。
さてさて話はガラリと変わり、僕はこの半年くらい朝食は毎日、卵かけご飯にしている。高コレステロール血症なのに毎日卵を摂るのは健康に良くないという話も有るが、元々卵や牛乳で育った世代だからまあ良しとしよう。
以前はシナモントーストとミルクティーばかりで10年近く毎朝の朝食にしていたが、やはり小麦製品より米を食べた方が力が出る様な気がしたりする。
そんな感じでこの半年間様々な卵かけご飯を試してきた。ご飯は前晩の残りご飯をチンするしかなく、卵はバローで買ってきたできるだけ新鮮で大きな卵を使う。ここまでは最初から決まっている。
更に色々試してタレは醤油よりカツオ出汁の塩分少な目が良いと分かった。その後最後にご飯の上に何を載せるかで試行錯誤が続いた。梅干は辛いし、昆布はパンチが無い。なかなかこれぞという食材が無いのだ。
ところがつい最近ここにとっておきの食材が現れた。キッコーマンの焦がし醤油という製品でこれが目から鱗が落ちるほど美味い。卵かけご飯になんかせず、そのままこの焦がし醤油だけでご飯を食べるのが一番美味いんじゃないかと思うほどだ。
卵かけご飯にこの焦がし醤油をかけると、朝からかなりの高カロリー高油分朝食になる。しかしこの美味さはつぼにはまったので、また1年位は毎朝この究極??TKG(卵かけご飯)を食べ続ける様な気がしている。
これは美味いよ。ご飯にお勧めです。油好きには堪らない…
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鷲ヶ岳登れば鷲見橋温泉
昨夜は代務先生のお陰で夜中に起される心配がまず無い嬉しい夜だった。夜は近所の中華料理屋さんで麦酒と餃子を楽しみ、早い時刻からぐっすり長時間睡眠を楽しんだ。お陰で気持ちは大分リセットされた感じだ。
今朝はまず外来開始前時刻に分娩で一仕事を要する。その後は外来、手術、その他諸々更に夜外来と忙しく働いている。業務は概ねスムーズで特に言う事は無い。
さてさて山スキーと言えばその後の温泉入浴はほとんどマストアイテムだ。最近はセカンドコールという立場が増えたため、山スキー後の温泉を自粛しているが、昨日は完全フリーなので当然山から降りると温泉に直行した。
スキー場が多いからだろうが、旧高鷲村にはそこらじゅう彼方此方に温泉施設がある。昨日はその内の一つであるフタコエ温泉と言う高鷲IC傍の温泉施設をチェックしてみた。
そこでいきなり目の前に現れた巨大建造物に驚く。なんと温泉目前に東海北陸自動車道の鷲見橋が建っていた。あまりの大きさに写真まで撮ってしまう。調べたらこれは日本最大の橋桁らしく高さは118mあると言う。もしここでバンジージャンプを行なえば、多分ギネス級でたちまち世間の話題になるに違いない。
中日本高速道路も商売ッ気を出して、バンジージャンフ商売でも始めたら良いのになんて思ったりするが、僕は心臓のためにも挑戦しない。それでも芸能人の何人かはきっとテレビネタにするだろう。
ともあれ政権が変わり、積極的財政出動が叫ばれている中、東海北陸自動車道完全4車線化も話題に出ている。地元民として4車線化は有難い訳だが、この鷲見橋をもう1本作るというのは一体どんなものだろうか?この1本の橋桁建設にかかる天文学的費用を考慮するとさすがに気持ち複雑だ。
地方の経済は公共事業が無いと成り立たない。アルプスベルが出来たのも高速道路が高山まで延びたお陰だ。それにしてもこんな橋の上を今まで何度も知らずに平気で通過していたなんて事に驚く。露天風呂から鷲見橋というとっても近代的絶景を楽しむというのは、様々な温泉経験をしてきた僕でも、これは世間に希なるワンダー温泉だと思った。
僕の写真では、その大きさが表現できていない
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雪と戯れてました
金曜の手術と夜外来を無事終えると、今週末は完全フリーという恵まれた立場だ。パウダーシーズン真っ盛りのこの時期に、比較的嬉しい勤務割になっていて有難い事だと思う。
とはいえその分のしわ寄せ業務も来るため、土曜朝早くからのスキー出動はちょっと無理だ。しかも天気は大荒れで今冬最大の寒波が来ている。下手な場所に行くと雪崩の危険も高いのは明らかだ。という事で豪快スキーはあきらめ、森林限界下でサクット粉雪ゲットして来ようと思う。
そんなつもりでまず土曜日はすっかり明るくなってから、一色高鷲林道経由で鷲ヶ岳に向かった。イメージとして鷲ヶ岳というのはスキー場の山という感じだ。そんな山だから天気悪くても何とかなるだろうと甘い気持ちで取り付く。
ところが土曜日は豪雪だった。ドンドンと雨あられの様に雪が降り積もり、とても山スキーを楽しめる状況ではない。これはいけないと林道下部で早々と撤退を決めた。
これは正解で早く切り上げないと車が脱出できなくなる所だった。代わりに名古屋に出かけ買い物チェックをし、夜は高山の馴染みのお店で楽しく過ごす。
そして今日日曜日は冬型が緩んでくれた。今日こそは必ず頂上を往復しようと心に決めてやはり鷲ヶ岳に向かう。ただやはり早起きは出来ず、明るくなってからのスタートは変わらない。
今日の足回りは189cmポンチャンにした。これは最強ラッセルマシーンだと思う。雪は未だ落ち着ききっておらず、つぼ足だと腰まで潜る状況なのだが、これがポンチャンを履くと足首までで収まる。
頂上直下の急斜面も慎重にクリアして、ほぼ無風の中気持ち良く頂上往復してくる事が出来た。土曜日に無理しないで良かったと思う。もちろん素敵なパウダーもゲットできた。やはりこの時期はこれで無いと。
昨夜は飛騨地方で大雪警報も出たらしく、この週末多くの雪国人は雪と闘って過ごしていた。僕は雪のお陰でかえって楽しく過ごす事が出来て、何だか気持ち申し訳なく思ったりもする。
今日の行程。下部は長い林道だが、頂上直下は素晴らしかった

苦労した分報われるのが、パウダースキーの良いところだ
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物価が上がって何が嬉しい
昨夜はセカンドコール側に回れた。午後から比較的自由な時間が出来たので、バローで買い出ししたり、水曜の山スキー記録をUPする事も出来る。夜は起される事がまず無い幸せな夜で、この時とばかり惰眠を貪った。
今日は外来、処置、手術、また外来とフルコース?の一日だが、計画通りに事が進んでくれているので仕事自体はスムーズだ。
さてさて昨日のニュースでは新生安倍内閣の税制改革がトップニュースになっていた。重税感をカナリ感じる身分としては、更なる課税はもちろん嬉しい事ではない。とはいえ国民の義務で有る事だし、今年もただ愚痴を言うだけで、節税対策ちょっとも考えず、言いなりに税金を払う事になるのだろう。
ともあれ税金払って、物価も上がるというアベノミクスは僕にとって良い事は何一つ無い。政府の理屈では銀行にお金が沢山余れば、会社も設備投資して景気も良くなり、従業員の給料も上がると言う。
しかし一般人の常識的感覚では、物価が上がれば消費が冷え込み、益々会社の景気が悪くなると思う。どちらに転ぶかは気分次第らしいが、後者に転ぶと考えるのが普通だと僕は思ったりする。
一部で非常に有名な投資家であるジムロジャース氏の言によると、少子高齢化が進み、移民を受けれない以上、日本はもう生活レベルを下げるしか他に選択肢は無いと言う。
アベノミクスも結果的に庶民の生活レベルが下がる事に行き着くしか無い気がするが、そんな悲観的にしか思わないのは僕だけの事なのだろうか? |
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風邪引いていても話題は豊富
昨日の妙法山〜小谷滑降山スキーは思っていたより手応えある山行だった。一昨日の雨が響き、雪崩れやすい湿った重たい雪が山一面を覆っていた事も影響しているだろう。パウダーと言える部分は少なく、滑降も楽でなかった。
多くの人は逆の事を思うのだろうが大寒波でもまた来ていただき、きちんとサラサラした大雪がたくさん降り、冬山が再度生き返って欲しい。
その上昨日の山行では、午後からの手術に間に合わせるための時間制限もあった。あまりモタモタしてもいられず、インフルエンザで苦しむYasuhiro先生には、かなりのプレッシャー懸かっていたと思う。それでも引き返そうと決して言わず、きちんと登頂し時間通りに戻れるのだから、百戦錬磨ならではの事だと思う。
さて昨日のYasuhiro先生には、インフルエンザでどんなに苦しんでいようとも、次から次へと山行中に様々な話題が出てくるのに驚いた。
僕の新品山スキーウェアの色が悪い?事から始まり、宗教法人の話とか、近所の整形外科の話とか、相続税の税率とか、次から次へと色々な話題が出てくる。本当にこれで風邪引いているのか不思議なくらいだ。
挙句の果ては「先生は若い頃散々遊んだのだから、これから死ぬほど仕事して、税金払って皆に尽くしなさい」とお説教?されてしまったりする。
やはり多くの人を巻き込む魅力のある人と言うのは、話題豊富でどんな時にも人を飽きさせないものなのだろう。僕も様々なネタは持ってはいる。とはいえ基本的に内気で弱気だから、あまり他人にしゃべる事は少ない。その辺僕も見習わなければならないと、今日も仕事で同じ事ばかり言いつつ、電カル見つめてキーボード相手に思っていたりする。
仮病じゃないかなんて言ったら怒られそうだ
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色々あってもドンピシャリ
火曜午後からセカンドコールに回れる。有難い事にYasuhiro先生から山スキーのお誘いがあった。水曜午後に手術があるが、Yasuhiro先生のスピードについて行くことさえ出来れば、昼までに医院に戻る事は容易だ。
とはいえ今日のYasuhiro先生はインフルエンザに罹り調子悪かった。鬼でも風邪引く事があるのかなんて内心思ったりするが、そんな事は怖くてその場では決して言えない。
風邪を引いている時のYasuhiro先生とちょうどペースが合うんじゃないかなんて、他人事の様に思ったりする。なお根性無しの自分だったらこんなゴホゴホしていれば、とてもじゃないが山スキーどころでなく寝込んでしまうだろう。
ともあれ未明時刻に約束の野谷橋に向かった。いきなり中部縦貫自動車道が通行止めで下道走らざる終えなくなる。それでも午前3時スタートにドンピシャで間に合ってホッとした。
Yasuhiro先生の信じられない頑張りと、僕の情け容赦無い態度で、無事に目指す妙法山頂上に立つ事が出来た。思惑?通り風邪を引いたYasuhiro先生と僕のペースは丁度良いくらいだった。滑降では例によってついて行く事で精一杯だ。小谷末端では水が出て弱気な僕は尾根筋に登り返す。一時Yasuhiro先生と離れ離れになったが、ドンピシャリで合流点で落ち合えた。
野谷橋に戻り、手術時刻にも問題なく間に合い、何食わぬ顔で手術室にドンピシャで入る。山から手術室直行と言うのは僕にとって有る意味得意パターンだ。今は青息吐息で夜外来に励んでいる。そんな感じで今日も色々なことがあった。インフルエンザまっただなかのYasuhiro先生はそれは大変だっただろうが、皆ピタット上手く行ったという事で僕としては全てOKだ。そんな風に冷酷にも思っていたりする。
今日の行程。昨日の雨により雪質はガッカリ
引き返そうと決して言わない。絶対にあきらめない男
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テロに弱い国です
日曜夜から月曜にかけて仕事に暴風が吹いたが、月曜夜外来を終えた頃から再び落ち着いてくれた様だ。幸運な事に昨夜はきちんと朝まで寝て過ごす事が出来る。これで日曜の半徹夜による寝不足も何とかリセットできるだろう。
今日の外来、処置、分娩が終わるとセカンドコールに回れるので、何とかそこまでに仕事をしっかりクリアしておきたい。
さてさてアルジェリアでのテロ掃討作戦が今トップニュースになっている。捕虜に多くの犠牲者を出した事に対して、各国で各様な反応が出ている。
人命最優先を国是としている日本はアルジェリアに対して批判的論調が多い。しかし一方欧米各国の論調はかなり異なっていて、中には最高のオペレーションだったと手放しでアルジェリアを褒め称えている国も有ったりする。ともあれ海外では概ね今回の作戦は、成功もしくは大成功とされているらしい。
国により被害者数も違うし、その置かれている立場状況も違う訳だから、それぞれ評価が異なるのは当然だ。しかし日本は改めて、良く言えば人命優先、悪く言えばテロに弱い国という性格を明らかにした。
歴史を鑑みても日本はテロに弱いと言うのは確かだ。一番有名なのは、日本赤軍によるよど号やダッカハイジャック事件で、テロ首謀者に超法規的措置や身代金つきで言いなりになり、まんまと国外逃亡を許した。
こんな情けない国はおそらく他に無く、当時各国からも呆れられたものだ(なお日本赤軍は逆にアンチヒーローとなり、世界中の多くの若者から英雄視される事に繋がった)。
一番怖いのは戦前に国内で頻発したテロの歴史で、515事件や226事件(これはクーデターですが)を通し、多くの日本政治化は腰砕けとなり、軍部の言いなりになってしまったと言う。
その一方でバンザイ特攻とか出来る訳だから、様々な国から理解不能な国となる。もちろん僕にも良く分からない。
恥を嫌い、見栄を重視し、個が確立していないからこうなるのだと言う話も有る。ともあれ多くの日本人は、今回のアルジェの結果をどう評価するのだろう? 結局は歴史にしか分からない事なのだろうか。 |
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韓国出産お好きですか?
ここの所医院は落ち着いた雰囲気が続いていたのだが、日曜夜から風向きが変わった。昨夜は深夜から明け方にかけて3件の分娩が続く。それだけなら未だしも、心拍下がるとか出血多いとかショック状態だとか、各種各様の出動要請が加わる。それぞれに適切な対応をしていると、まともに寝れる時間はほとんど無い。何時に何が起きたのかも良く覚えてない朦朧としたオールナイト業務だ。
朝外来が始まる頃には何とか落ち着いた状態を作り出す事が出来たが、例によって今日はできたら避けたい寝不足外来と寝不足手術となる。不整脈感を思いっきり感じながら、今はセッセと夜外来業務い励んでいる。今夜はしっかり寝たいと思うがどうなる事やらだ。
さてこれまたちょっと古い話題だが、最近のネットの話題で、女優の小雪が韓国のハイクラス出産施設で分娩したと言うニュースが流れていた。東京にもお金さえ積めば、幾らでもハイクラスの出産施設は有る。芸能人や有名人ご用達の高級出産施設もある。
それでもあえて小雪が韓国でのお産を選んだかは様々な憶測を産む。国籍とか在日とかそういうテーマを含めるとこれはかなり奥深い話になるのだが、その手の話題で浅薄にタブーに入り込むのは辞めよう。小雪の韓国出産のニュースはその後支払いを巡って、多少のトラブルがあったと言う。その辺もまた何だかまだ裏がありそうな話だ。
ともあれ韓国には日本以上?の産後ケア施設があるという事が今回明らかになった。仕事柄、韓国の出産は日本とかなり異なると言う噂は何度も聞いた事が有る。
標準レベルの分娩施設の場合、日本では産後4〜7日で分娩施設を退院するが、韓国では2週間くらい入院して、ゆっくりと産後の幸せな時間を楽しむと言う。
なお米国では1〜2日で退院し、後は地域の産後ケアチームのお世話になる。この手の事は洋の東西でかなり異なる。
さてさて初産の時の分娩時裂傷というのは、多くの女性にとって生涯最大の外傷だ。そう思うと日本は決して妊婦さんに優しい国とは言えないと僕は思う。家庭や仕事や医療機関の都合で、貧血や産後高血圧でフラフラしながら退院していく例も少なくないのが現実だ。
これが不妊治療の世界になると、韓国と日本の違いはもっと激しく際立つ。その話をすると長くなるのでまた別の機会にしよう。どの方法がベストなのかは一概に言えないが、儒教の国でもある永遠のお隣さん韓国は、妊婦さんにとって日本より優しい国とは言える様だ。 |
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アルジェリアで何が…
やや慌しい土曜外来が終わり、更にその後はとある理由でやや大変な難産対応が待っていた。不運な事で苦労して、幸運な事に助けられた。世の中と言うのはそういうものかもしれないが、不運な事ばかり重なると何時か大変な事態に繋がるので、不運の種はここできちんと潰しておかねばならない。
大急ぎで血のついた足を洗うと、今度は高山日赤病院まで出かけ飛騨の産婦人科医病診連携カンファレンスに出てきた。今や診療所の長となった僕としては、ここでそれなりに前向きな意見を求められる訳だが、それだけの能力や権力?が有る訳でもなく月並みな話をしてきて終わる。
続いて夜は医院新年会が待っていて、これにも飛び込みで間に合わす事が出来た。女社会の医院の中で唯一の男院長として、ゾウアザラシハーレム状態という見方も有るには有るが、実際は男芸者と化してお酒を注ぎ回る?のが僕の役目だったりする。
その後は2次会でカラオケに出かけ、最近力が無くなってきた声を振り絞り、ここぞとばかり大声張り上げてくる。幸いな事はこの間医院から呼び出し電話が一切無かった事で、その後も夜は平和に寝て過ごす事が出来た。これも自分の人徳の為せる業だと思うにしよう。
今日は日曜日で、山には素敵な粉雪が積もっている。とはいえ当直業務となっているので何処に出かける事も出来ない。朝から分娩、病棟業務に粛々と励んでいるが、基本的には楽な一日だ。こういう時に各種仕込をしておきたいと思う。
さてさて飛騨の片田舎の産婦人科医もこんな感じで彼方此方忙しく動き回っているが、遠い異国のアルジェリアでも日本人が他国の紛争に巻き込まれて大変な事になっているらしい。
当初はお金持ち?日本人を狙った人質事件と思ったが、実際はフランスのマリ軍事介入をきっかけにした国際的大規模計画的テロ事件だったらしい。多くの人質と死亡者を出しているにも関わらず、例によって日本は国際社会の中で大きく遅れを取っている様だ。しかし地理的状況や、日本人の宗教無知から鑑みるに、存在感を出せないのも当たり前だろう。アフリカ諸国と比べて、日本はあまりにも平和過ぎる。
昔僕はアフリカを縦横断し、アルジェリアも縦断しサハラの真ん中でその最高峰を登ってきた事が有る。約1年ぶりに日本に帰国したら、日本はバブルで浮かれて巷には「パッパパラパラ」とチビマルコチャンの歌が流行っていた。その格差に僕は呆然とし、しばらくは立ち直れなかったものだ。久しぶりにアルジェリアのニュースを聞いて、何だかその時に覚えた格差の衝撃というのをうっすら思い出していたりする。
アルジェリアを冒険縦断したとある青年が…
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世界の空はボーイングですか
ここの所平和な日が続き、分娩も昼に固まってくれている。昨夜も就寝時までは落ち着いた雰囲気だった。しかし朝まできちんと寝て過ごすのはさすがに許されず、明け方に分娩室出動を要する。今日はやや慌しい土曜日外来で、分娩も何件も経過中である。
楽な時があればその後にしわ寄せ業務が来るのは、仕事で有る以上当然だ。そんな感じで今週末は大人しく仕事の週末を過ごそうと、山スキー出動は既にもう諦めている。
さてさてちょっと古めのネタかもしれないが、最近就航したばかりの最新鋭旅客機ボーイング787機の不始末事故が続いている。つい最近では機内で電気系統が発煙し、四国の飛行場に急着陸するという事故もあった。お陰で今現在、世界中で787機は総点検状態入っているらしい。
何でも787機は部品レベルから見ると、ほとんど日本製飛行機に近い代物らしい。発売元はボーイングとはいえ、そう考えると機体不始末は日本としてもあまりカッコ良い話と言えない。
ともあれボーイングというのは今も昔も世界一の超巨大飛行機メーカーで、世界の空を支配してきた。最近知った事だが、日本を散々爆撃したB29のBと言うのもボーイングの略らしい。
僕は今まで100回以上世界の空を飛んだ事が有るが、ボーイングの飛行機は確かに他の飛行機と比べ、作りが高級品というイメージがある。特に747機は傑作機でジャンボジェットとして世界中で親しまれた。とはいえあの史上最大の飛行機事故である鷹ノ巣山の日航機墜落事故は747機である。傑作機でもメンテが悪ければ墜落する。
ちなみに調べたらあの同時多発テロでピンポイントにワールドトレードセンターとペンタゴンにぶつかった飛行機はボーイングの757機と767機だった。鳴り物入りで登場した777機も当初はマイナートラブルが続き、傑作機と言われるには至らなかった様だ。飛行機は世界の歴史と直結している。まだ乗った事は無いが、準国産と言われる787機の行く末にはちょっと興味が湧く所だ。
そういえば僕の青春の頃の最高機種だった747機もつい最近日本の空から完全に引退したらしい。燃費とか安全性とかで、最新機体の方が遥かに優れているのは当然だろうが、飛行機もクラシックな傑作機を大事に長く使うのが良いのじゃないかなんて思うのは僕だけだろうか?
僕にとっての最大の傑作機はこのチョモランマ号。30万キロ近く走って、ほぼ無事故無故障なのは凄い。しかも酷い乗り方しています。
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まさかの話とアルジェリアとか
昨日の午後からセカンドコールに回れた。医院も最近無かった程に良く落ち着いてくれている。様々な連絡業務をサクットこなすと、大急ぎで名古屋まで山装備の買出しチェックに出かけてきた。今時はネット通販で大抵の代物はクリック一つで購入できる(財布が許せばですが…)。とはいえやはり身に付ける代物の場合は実際に手に取って試着してから決めたいものだ。満足行く情報を得て再度高山にトンボ帰りした。
とそこにマサカの出来事が起きる。運転中に考え事をしていて、ついうっかり清美ICを白川郷側に通り過ぎてしまったのだ。地元で悪名高い?清美出口飛ばしである。これだけなら白川郷ICで引き返すだけだから未だ良かった。
あろうことかガソリンがギリギリで白川郷から高山まで戻れない。もし飛騨トンネルの真ん中でエンコしたりしたら大迷惑をかけるの上に危険も伴う。
白川郷インター料金所のオジサンにガソリンちょっと売ってとお願いしたら、冷たくJAF呼びなさいと言われてしまった(法律上当前か…)。元はと言えば「清美ICの作りが悪いからなのに〜」なんて自分のウッカリ置いて思いつつ「中日本高速サービス悪いぞ」なんて心の中で愚痴を言う。
JAFに電話すると、近くに提携工場があるらしく15分程でガソリン10リットルを持ってきてくれた。僕はJAF入会歴20年の優秀永続会員なのだが、JAFを本当に呼んだのはこれが始めてだったりする。
JAFの優しいニイサンは「清美インターですね、こういう事は良くあります」なんて言い、更に走行距離28万キロオーバーのメーターを見て「これは素晴らしいですね〜」と感想を漏らしていた。東海北陸自動車道は登り坂も多いし、下り坂も多いのだが、同時にマサカという坂もあるのだと思う。という訳で医院に戻ったのはちょっと遅くなってしまった。緊急手術など無くて良かったと思う。
ともあれ人生には色々な坂が有る。今アルジェリアで起こっているマサカの出来事なんて思うと、昨日の清美インターのマサカなんてまだ可愛いものだと思うとしよう。 |
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卵子バンクに思う
昨夜は平和な夜で、夜中に起されず朝まで熟睡できる事が出来た。たまたまだろうが今週は手術も無く、外来も比較的混まないので、割と楽できている。こういう時に公私共に様々な事を仕込んでおきたいのだが、そこまで勤勉でもないから楽できるときは素直に楽して過ごしていたりする。
さて話は変わり、昨日の新聞に民間団体による卵子バンク設立という記事が載っていた。営利目的では無いらしい。卵子提供者はボランティアで、卵子受領者はターナー症候群とか早発閉経の患者さんになると言う。世の中には卵巣ガンなどで卵巣の無い方も見える。それが成り立つか否かは別として、基本的に卵巣バンクの設立は良い事だとは思う。
しかし僕はやはりどうしても様々な事を思ってしまう。まず卵子提供で生まれた子供は、夫の子でこそあれ、自分の子ではない。ターナーや早発閉経の方の子宮パフォーマンスがどの程度あるのかも気になる所だ。
無理?な不妊治療を経ての出産育児がどれだけ危険で大変な事であるかを多くの一般人は理解していないのだ。状況を鑑みると、提供卵子も受領子宮も通常よりかなり質が良くないと考えておく方が無難だろう。とはいえその一方で海外まで出かけ卵子を提供してもらう不妊治療患者の方は後を絶たないという現実も有る。
この手の生殖医学の進歩の話を聞くたびに僕はどうしても思ってしまう。 なんでそんなに危険と手間をかけて、他人の子供を自分の腹で産もうと思うのだろうか?それならば闇に消える中絶児を少しでも減らして、その一方で養子縁組を増やした方が現実的に良いのではないか…。その方が遥かに危険や手間やお金もかからないし、更に産まれて来る児も強い子になる気もする(あくまで想像ですが…)。
だんだん自分も年を取って、世の中の仕組みが分かってきた。高齢出産は高齢育児に繋がる。子供が大学生になった頃親は老人だ。それで本当に大丈夫なのか…。
35歳から40歳までの不妊治療はストップし、里親になる事の方を真剣に考慮すべきなのじゃなかろうか?ここで愚痴を書くだけで済ます自分に、内心忸怩たる気持ちが腹の底からムクムク湧いてくる。 |
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お見合いイベントの時代
昨夜は代務先生のお陰で平和な夜を過ごせた。ちょうど古川で三寺参りという伝統行事があると聞く。平和な夜に相応しく、小さな古川の町の各寺所を巡りつつ、大勢?の若い男女が恋愛成就を願うという。
古川の町は高山以上に、味わい有る古い町並みが残されている。そんな中でなかなかロマンチックで素敵な行事だと思う。富国強兵の時代には、絹産業の女工に出たりする必要があった飛騨の女性にとって、帰省時の正月イベントは地元男性と出会う有意義な場であった事は容易に想像がつく。
今の言葉で言えばこれを街コンとか、お見合いイベントとか言うのかもしれない。ともあれせっかくの地元オジサンとして、ちょっとお出かけし、どこかにロマンチックの欠片でも落ちてないか??なんて、小雪降る中、味わいある夜の古川観光を楽しんできた。
今日は外来業務付きの水曜業務だが、外来もそれほど混まず、分娩等何時もの業務に平和に励ませていただいている。
さてさて昔も今も飛騨地方と言うのは、マーケット小さく就職先が少ない。昔も女工や飛騨の匠として、飛騨人は様々な場所に出稼ぎに出なければならなかった。
それは現代でも変わらず、高校を卒業した成人男女のほとんどは一度は勉強や仕事のために都会に出る。地元企業にそのまま就職する地元民はかなりの少数派だ。若いうちは都会に出たほうが色々な意味で経験になると僕も思うので、それはそれで悪い事ではない。
とはいえ若い男女の流出は確かに地元の活気を失う事に繋がる またいずれ近いうちに書こうと思っているが、地域(引いては日本全体も)をジリ貧から救うには、子供を増やすか、移民を含めた流入者を増やす(規制緩和とも言う)か、その2つしか無いと僕は思っている。
日本全体で考えた場合、そのうち子供を増やす策の不妊治療はかえって国力を削ぐ事に繋がるというのが、(産婦人科医であるにも関わらず)僕の率直な印象だ。不妊治療は色々な意味で能率が悪い。
それよりも若いうちに男女の出会いを増やし、若年の頃からの出産育児を奨励し、養子縁組も含めた社会で子育てする仕組みを構築する事が本当の少子化対策に繋がる。
そう思うと、都会で知識を得た若者が飛騨に戻ってきてくれる為にも、また日本の未来の為にも、お見合いイベントは案外想像以上に重要なポイントを握る気がしていたりする。
お見合いイベントは関係ないけど、ともあれ古川の素敵な町並みを堪能
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爆弾低気圧の前に
山から帰り恩師先生から当直を引き継ぐと再び仕事生活に戻る。僕のいない間におきた事もどうやら無事に済んだ様だ。院内の残り物夕食を食べると、もう疲れきって爆睡状態に入った。
しかしそんな夜でもきちんと朝まで寝る事は僕には許されない。深夜未明の丑三つ時に分娩でしっかり起された。しかしこれが僕の仕事だ。必死の思いで起き上がると分娩室に出動し、きちんと仕事をこなす。山も仕事も手抜きはしない。
そして朝からは連休明けの忙しい外来業務が待っていた。幸いな事に今日は午後からセカンドコールに回れる。空いた時間にこの連休の思い出を記録に残しておきたい。
さて今朝のテレビニュースによると昨日の南岸低気圧は所謂爆弾低気圧に発達し、関東地方に大雪をもたらしたらしい。交通機関は一時マヒ状態になり、多くの怪我人とかなりの混乱を首都圏にもたらした様だ。しかし雪国の人間から見た限りでは、テレビ映像の雪景色はまったくもって大した事は無い。
あの程度の雪で困り果てると言うのだから、水泳に劣等感持つ雪国人として、雪が苦手な都会人に対し、全く根拠の無い優越感?をそこはかとなく感じたりする。
さてさてともあれ昨日の雪は飛騨山脈にも降り積もった。日曜の笠ヶ岳厳冬日帰りは、やはり僅かなチャンスを掴んだ薄氷の勝利だったと思う。日曜日には絶好と言えるコンディションだった穴毛谷も月曜には雪崩だらけの谷になった。笠ヶ岳は再び冬の鎧をかぶり、その硬い門を閉ざした。これから先しばらくはもう穴毛谷を登れるチャンスは来ない。
それにしても自分では計算した上での行動のつもりだが、基本的に上部から来る雪崩を100%予想できるものではない。自分や仕事のコンディションまで考慮に入れると、数年に一度のチャンスを僕は掴んだのだろう。遠くに霞む笠ヶ岳の雄姿を見ながら、自分は何て幸運な人間だと思う。 |
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