赤信号を無視したとして、道路交通法違反の罪に問われた高知市内の女性(33)の判決が14日、高知地裁であり、向井志穂裁判官は「警察官の目撃証言には合理的疑いがある」として、無罪(求刑罰金9千円)を言い渡した。
判決によると、女性は2011年4月25日午前10時50分ごろ、高知市小石木町の国道56号交差点で、赤信号に従わずに軽ワゴン車を運転した容疑で高知県警に摘発された。12年6月に同罪で在宅起訴されたが、女性は「黄信号だった」と無罪を主張していた。
向井裁判官は、交差点付近は見通しが悪く、赤信号に変わったのを警察官が確認したのが交差点の停止線から約60メートル離れた地点だった点から、「パトカー内から停止線の位置を確認するのはほぼ不可能」と指摘。「『停止線を確認した』とする警察官の主張は、事実に反する臆測の可能性が高い」と結論づけた。
高知地検の橋本晋(しん)・次席検事は「判決を十分検討し、控訴するか適切に判断したい」とコメントした。