PC遠隔操作:容疑者、メールと同じ人形購入

毎日新聞 2013年02月15日 15時00分

2012年11月に真犯人が報道関係者らに送った「自殺予告」メールに添付されていた人形の写真
2012年11月に真犯人が報道関係者らに送った「自殺予告」メールに添付されていた人形の写真

 パソコン(PC)の遠隔操作事件で、真犯人とされる人物が昨年11月に報道関係者らに送った「自殺予告」メールの添付写真に写っていた人形を、片山祐輔容疑者(30)=威力業務妨害容疑で逮捕=が2011年にインターネットで購入していたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁などの合同捜査本部は真犯人と片山容疑者を結びつける証拠の一つとして調べている。

 メールには「ミスしました。ゲームは私の負けのようです」などと自殺を示唆する記述があり、PCケーブルで囲まれたアニメキャラクターの人形の写真が添付されていた。

 捜査本部が調べたところ、片山容疑者が一昨年に同じ人形をネットショッピングで購入していたことが確認されたという。アニメは11年1〜4月、深夜帯に放映され、同8月から人形が販売された。

 一方、神奈川・江の島で記憶媒体がつけられていた猫の首輪は100円ショップで販売され、記憶媒体にあった文書ファイルの内容も新たに判明した。ファイルには「セキュリティーが甘いサイトを探すのは大変なので、どんなサイトでも通用するように遠隔操作ウイルスを作った」という趣旨の内容が書かれていたという。昨年6月の横浜市のホームページへの小学校襲撃予告については「セキュリティーが甘いので狙った」と記されていた。

 一連の事件のうち、横浜の事件はウイルスではなく、インターネットの掲示板に張られたURLをクリックすると、事前に用意された犯罪予告などの文書が自動送信される仕組みだった。遠隔操作ウイルスは横浜の事件後に作成されたとみられ、その後も感染したPCのデータなどを送らせる「ファイル送信機能」などが随時追加されていた。捜査本部は片山容疑者が手口を高度化させていたとみて調べている。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】

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