警察官(大卒程度)
各県の警察官になるには、「○○県警察官採用試験」を受験して合格しなければなりません。
各県の警察官採用試験に関する本(楽天BOOKS)
一般の県庁公務員の採用試験は、学歴は全く関係はありません。
しかし、警察官だけは、学歴によって受験できる採用試験が違います。
各県の警察官になるには、「大卒程度」「高卒程度」の2種類の採用試験をどちらか受験することになるのですが、実はどちらの採用試験も、受験できる年齢はまったく同じまたはほとんど同じなのです。
では何が違うのかというと、学歴です。
大学を翌年の春に卒業見込み、または卒業していれば、大卒程度の方の採用試験を受験することになります。
「大卒程度」の採用試験を受験するには、大学を卒業しているか、大学4年生で、しかも卒業見込みであることが必要ということです。
ちなみに大学4年生でなくても、飛び級により大学卒業の見込みがあれば、「大卒程度」の試験を受験することになります。
また、採用試験に最終合格しても、採用されない場合もあります。
そういうシステムをとっているところもあるのです。
このあたりも、各県によって方法が違います。もちろん最終合格イコール採用内定、の県もあります。
試験案内に明記されているので、確認しておきましょう。
ちなみに、同じ公務員だからということでしょうか、「○○県職員採用上級試験」と併願する人が多いようです。
「○○県警察官採用試験」は、県によって少し違いはあるかもしれませんが、29歳、30歳くらいまでの人が受験できます。
これも変動があるかもしれません。
警察官(高卒程度)
「○○県警察官採用試験」を受験したいと思う人のうち、大学を卒業していない人は、こちらの試験を受験することになります。
試験のある年度に、18歳から29、30歳程度の誕生日を迎える人が受験できます。(私のいた県の場合)
各県の警察官採用試験に関する本(楽天BOOKS)
採用試験の難易度は「高校卒業程度」。
ちなみに大学卒業程度の採用試験の場合は「大学卒業程度」となります。
いずれにしても、出題範囲が大変広いので、しっかり受験勉強をしておく必要があります。
大卒程度の採用試験と同じく、「○○県職員採用試験」と併願する人が多いようです。
ただし、「○○県職員採用試験」は年齢で、「○○県警察官採用試験」は学歴で受験できる採用試験が変わります。
(あくまでも私のいた県庁の場合です))
試験のある年度に22歳以上(私のいた県庁の場合)の誕生日を迎える、
大学を卒業していない人の場合で、
事務職・技術職の県庁の公務員として採用試験を受験する場合には、
試験の難易度は、年齢的に上級試験に相当しますので、
大学を卒業していなくても、「大学卒業程度」の試験を受けなければなりません。
そしてその人が、警察官を受験するときには、大学を卒業していませんので、
「高卒程度」の警察官採用試験を受験することとなります。
ややこしいので注意してくださいね。
各試験案内をしっかり読んで自分がどの試験を受験できるのかをしっかり確認してください。
どうせ公務員になれば、文字だらけのめんどくさい、試験案内程度の文章に毎日接していなければならないのですから、むしろ読み慣れるくらいの気持ちでいたほうが、実際に公務員として就職したとき、各文書の堅苦しさに目を白黒させずにすみます。
警察官採用試験を受験する際の「大学」の範囲
警察官採用県では、県庁の職員の採用試験と違い、学歴によって受験できる採用試験が違うのですが。
例えば、大卒の人は、「大学卒業程度」の警察官採用試験を受験することになります。
この、「大学」の範囲については、文部省の「大学、あるいは大学と同等と認めるもの」、
という考え方に沿っている県と、沿っていない県があります。
また、最近は、いろんな学校が存在しますので、この、「文部省が大学相当と認める学校」というボーダーラインが大変難しくなってきています。
ほとんどの「大学」はまったく問題はありませんが、中には「大学校」という名称ではあるけれども、実際には大学の課程は勉強していない、という学校もあるのです。
そのため、このような「大学」とはどの範囲を言うのか、を各県がどう考えているかによって、大卒程度の警察官採用試験を受験できたり、できなかったりする事態も起こっています。
自分が受験したいと思う地方自治体の警察官試験案内をよく読み、受験資格をしっかり把握する必要があります。
別の県で大卒として扱われたからこっちの県でも当然大卒として扱われる、とは限らない場合が、めったにないケースですがまれにあります。
「この県では大卒として扱われたのに」というのは、別の県でも大卒として扱われる理由にはなりません。
各県の採用担当部署同士は全くの他人です。
よその県がどういう基準を設けているかなど、参考にすることはあっても、横並びになる気は一切ありません。
むしろ、警察官志望者の取り合いです。
各県の採用試験の試験案内は細かくいろんなことを書いているので、読む気がしないかもしれませんが、しっかり読んでください。
とくに「大卒」とはどういう人のことを指しているのか、確認しておきましょう。
警察官採用試験の独特なシステム
警察官採用試験には、ちょっと変わったシステムがあります。
希望すれば、第2志望として、別の県の警察官採用試験も同時に受験したことになる
というシステムをとっている県が多いと思います。
例えば、受験地の県を第1志望として、東京都などの県警を第2志望として、受験することができるということです。
すると、東京都などの警察官採用試験の1次試験を受験したことになる、というシステムです。
このシステム、「共同試験」というのですが。
この場合は、受験地の県の1次試験に合格しなかった場合、東京都などの県警を第2志望にしていれば、
第2志望の県警に、1次試験のデータが送られます。
そして、そこからはデータを送られた各県の県警が別に1次試験の合格者を決定します。
つまり、自分が受験した県警の1次試験に落ちたと思っていたら、もちろん、2次試験を受験して合格すれば、その県の警察官になることができます。
ごく少数ですが、受験地の県警は第1志望とせず、他の県だけを志望する人もいます。
もっと少ないケースとして、第1志望、または第1志望第2志望ともに受験地の県警とは違う県警を
志望(同じ県警を同時に第1志望第2志望にすることはできません)して、
ものすごく遠くの県からわざわざ受験しに来る人もいます。
なぜそういうことをするのかわからないのですが。
この「共同試験」というシステムの場合の、各県警の採用枠は、それぞれ数名程度なので、
多分、競争率を考慮してのことだったのかなあとは思うのですが。
いろいろ計算した上でのことだったとは思いますが、相当遠方からの受験だったので、とても驚いたことを覚えています。
ちなみに、別の県の県警を第2志望にすることはできますが、県警によって、
年齢、誕生日など受験資格が違っている場合もあるので、試験案内をよく読むことが大事です。
また、第2志望にどの県を志望できるのかは、各県によって全く違いますので、これもやはり試験案内でよく確認するようにしてください。
※「共同試験」の説明、わかりました?よくわからなかったかもしれません、説明が下手で申し訳ないです。
各県の警察官の試験案内をよく読んでみてくださいね。
警察官採用試験(大卒・高卒)関連エントリー
- 県庁職員「上級試験」
- 1次試験の難しさは「大卒程度」。 県庁の公務員採用試験は学歴は一切考慮しませんから、年齢が上級試験受験に該当する人は、中卒だろうが高卒だろうが、、みんなこの「大卒程度」の試験を受験することになります。
- 県庁職員「中級試験」「初級試験」
- 県庁職員「中級試験」と「^初級試験」
- 警察官採用試験(大卒・高卒)
- 一般の県庁公務員の採用試験は、学歴は全く関係はありません。しかし、警察官だけは、学歴によって受験できる採用試験が違います。