不二家、“どん底”からの復活
東洋経済オンライン 2月14日(木)6時0分配信
たとえば2011年にはローソン向けに「レーズンサブレ」の製造を開始。12年にはセブン-イレブン限定となる「ふんわりペコちゃん」を投入した。こうしたコンビニスイーツが洋菓子事業の牽引役となり、工場の稼働率も改善。収益構造は劇的に改善した。
■ 洋菓子事業の黒字化にはあと一歩
ただ、12年12月期の洋菓子事業は3億円の部門赤字と、見込んでいた黒字化には一歩届かなかった。利益の大半を稼ぐクリスマス商戦で原材料のイチゴ価格が値上がりしたことや、30店を見込んでいた洋菓子店の純増が9店にとどまったことなどが要因に挙げられる。
不二家は中国での事業拡大もあり、チョコレート菓子などの製菓事業は堅調。そのうえで完全復活を遂げるには、やはり洋菓子事業の黒字化が必須となる。小売り向けの一層の拡大はカギの一つ。危機を乗り越えて目指す新境地にたどり着くまで、あと一歩だ。
平松 さわみ
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最終更新:2月14日(木)18時15分
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