円谷プロダクション(東京)は14日、荒尾市で運営する「ウルトラマンランド」を9月1日に閉鎖すると発表した。円谷プロが直営する国内唯一のテーマパークで、家族連れに人気があったが、開業から17年で幕を閉じる。同ランドではテナントを含め約80人が働いている。
グリーンランド遊園地やホテルなどに隣接し、観光名所として来場者を集めてきたウルトラマンランド=荒尾市本井手
円谷プロは、閉鎖の理由を「旧型のエンターテインメント事業から撤退し、新しい映像技術の開発に投資を集中させる」と説明。ただ、隣接する遊園地のグリーンランド側は、入場者数が伸び悩んでいたとみている。関係者によると、年間入場者数は40万~50万人を見込んでいたが、ここ数年は10万人前後が続いていた。
ウルトラマンランドは1996年、グリーンランドの東の敷地を借りて開園。広さは約8千平方メートル。高さ約19メートルのドーム内のステージでは、ウルトラマンのヒーローショーを開催。敷地には遊具コーナー、関連グッズ販売店、レストランなどもある。
円谷プロ管理本部は「九州はファンが特に多いので、今後もグリーンランドでイベントは続けたい」としている。
グリーンランドリゾートの江里口俊文社長は「若干の集客への影響はあるだろう。跡地の利用方法も含めて、年内には次のテナントを決めたい」と話している。(井上直樹)
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