【中日】山本昌の完勝！山崎とフリーで対決

　日本球界の“生きる伝説”が対決した。中日の北谷キャンプで１４日、現役最年長の山本昌投手（４７）がフリー打撃に初登板し、野手最年長の山崎武司内野手（４４）と対戦。計９１歳の熟練コンビは、絶妙な“場外舌戦”も繰り広げた。

　「武司には『ホームランを打て』と言ったんだけどね。入らなかったねえ」。２１スイングの対決は、山本昌が５安打に抑えサク越えは許さなかった。中堅後方へ長打を打たれた際には、振り返って打球の行方を目で追ったが、フェンス手前で失速。３０年目の左腕は満足そうな笑みを浮かべた。

　一方の山崎は負け惜しみか「打てるんだよ。打てるんだけど、真剣に打って山本さんが自信をなくすとイカンでしょ？　気を使うんだわ、先輩に」。その後、「不本意だったね」と付け加えた。

　山本昌は谷繁にも投げ計４９球。投げ下ろす左腕の角度を高くした新フォームで「ストライクが入った。ストライクが入れば何とかなる」と収穫たっぷり。山崎も「強めに振るようにした。でも、高めのボール球がファウルになったので、それをつかまえるようにしていきたい」と課題を見つけた。ともに現役続行を懸けて臨むシーズンだが、来年も見たい豪華対決だった。