今回は北見市の留辺蘂町温根湯を訪ねました。温根湯地区は100年以上の歴史を誇る温泉町です。
今回の案内人は北見市産業課細川敏明(ほそかわ・としあき)さんです。地域の観光と活性化に携わっています。
最初に訪ねたのは、今月リニューアルしたばかりの「山の水族館」です。このユニークな名前は、淡水に住む魚だけを集めているからです。
川の流れを再現するなど自然に近い環境の水槽が新しく加わりました。道内の淡水魚を中心に50種類以上が飼育されています。
中でも目を引くのが、体長1mを超える日本最大級の淡水魚イトウの水槽です。天然のイトウは珍しく幻の魚と言われています。
水族館を支えるのは4人のスタッフです。その一人の山内創(やまうち・そう)さん。この春、岩手県の大学を卒業した24歳です。
山内さんは水族館のお仕事について「ここでしか見せられない物を見せられるというところにとてもやりがいを感じています。」とおっしゃっていました。
山内さんが毎日行う大切な仕事があります。水深3メートルの水槽の掃除です。専用の掃除機で魚のフンやゴミを取り除きます。魚を傷つけないよう考えながら掃除をするのがポイントだそうです。
続いて、「おんねゆ温泉まつり」を案内していただきました。「おんねゆ温泉まつり」は今年で61回目。地元の一大イベントです。
お祭りを盛り上げる若者たちを紹介してもらいました。るべしべ「留青太鼓」(りゅうせいだいこ)の皆さんです。会社員や主婦など12人のメンバーが、週に2回、夜に集まって練習しています。実は、案内人の細川さんも仲間の一人です。息子の翔(かける)くんと一緒に練習しています。
お祭りを盛り上げるために笑顔練習もしています。笑顔練習は最高の笑顔で演奏するための練習です。太鼓を叩きながらお互いの表情を確認し合います。
最後に案内人の細川さんは温根湯地区について「今観光業が厳しい時代ですが、新しい水族館で働く若者たちを中心に、そして和太鼓を頑張っている青年たちがどんどんお祭りを盛り上げていっていければいいなと思ってます。また温根湯に来たいなって思ってくれるような町に是非したいと思っています。」とおっしゃっていました。