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【環境を考える】

三重大も国際環境会議 大学生や児童招き伊勢湾など体験学習

2010年8月17日

 名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に合わせ、三重大(津市)は10月14日から3日間、アジア・太平洋地域の小学生や大学生を招いて環境会議「COP10in三重」を三重大キャンパスなどで開く。伊勢湾や里山での生き物調査など体験学習を行い、生物多様性の保護を訴える「子ども&ユース環境宣言」の採択を目指す。

 会議では、韓国や中国、オーストラリアなどの小学生と大学生計40人前後を招待。三重県の小学生と東海地方の大学生計100人とともに参加する。環境教育で同大と連携する「アジア・太平洋大学環境コンソーシアム」に加盟する国外の約30の大学教員らも加わる。

 3日間の日程では三重大の実習船「勢水丸」を使った洋上学習も行い、三重県四日市市の石油コンビナートを船上から見学したり、底引き網漁で取れた魚を調べる。児童と学生は学習の成果を環境宣言にまとめる。「実践的な環境教育」をテーマに、各国の大学教授らのシンポジウムも開く。

 同大学長補佐の朴恵淑教授(環境地理学)は「四日市公害のあった三重は、環境保護と経済成長のバランスが崩れた時に起こる被害を経験している。三重から世界へ環境問題を発信する機会にしたい」と話している。

 

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