2013-02-10 00:30:00

美容師時代⑤

テーマ:再放送:(西澤)

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スタイリストになる前、ある一人のトップスタイリストのメインアシスタントとして


仕事をしていていた頃のお話しです。



メインアシスタントの仕事はカット以外の施術(カラー、パーマ、ブロー)を


こなしながらお客様の流れを見てスタイリストの仕事がスムーズにいくように


周りに指示を出したりしなければいけません。




あるとき、またいつものようにお店が忙しくなりだしたとき


スタイリストからカラーの施術を全て任されました。



普段は、色味の選定や薬剤の配合また塗り方を指示されるはずが


その日はされませんでした。


しかも、施術するお客さんの髪は1ヶ月ほど前に自分でブリーチをした金髪の髪に


黒染めをし、そこからまたカラーをしたいという希望です。


学生さんということでお金がなく、また夏休みの間だけ髪を明るくしたいと思い


自分で市販のブリーチ剤を購入しカラーしたそうです。


そして、学校が始まる頃にまた自分で黒く染め直したとのこと。



しかし、真っ黒くなり過ぎたので若干明るくしたいということでした。



今思うと、長い経験を持つスタイリストでも大変な施術なのに


まだスタイリストにもなっていないアシスタントには難しすぎると


思いました。



そうはいっても、スタイリストは他のお客さんで忙しいので自分が何とかしなくては


なりません。



その時は正直スタイリストが、面倒くさい施術を自分に押し付けたんだとも思いました。


なぜなら新規で予約せずにやってきたお客さんだったからです。



それでも任されたからには、お客さんの希望する色味をなるべく髪にダメージの


ないよう色味と薬剤の配合を考え施術に入りました。



結果は


まだカラーをしていない伸びてきたばかりの新生毛部分と既にカラーが


されていた既染毛部分と毛先の一番ダメージしている部分がグラデーションで


キレイに繋がっていないのです。



色味も根本から毛先まで繋がっていないばかりか、明るさも希望の


明度まで明らかに上がっていないのです。



完全に失敗しました。



そのことをお客さんに伝えると、もう1度施術をさせてもらえることになり


今度はスタイリストが担当することになったのです。


1度カラーを失敗しているので、直すのはさらに難しくなっているはずですが


出来上がるとキレイに希望する色味が出ていました。



その日の営業後にそのことについて聞いてみると、あの時カラーを任された


意味が分かりました。


普段の僕自身がスタイリストのメインのアシスタントとして下のアシスタントに


指示を出しながらお店を回していたことでいつの間にか自分はこのお店に


いなくてはならない存在という傲慢な態度が出ていたそうです。



そこで敢えて難しい施術をさせ失敗させることで、自分はまだまだ何も出来ないんだと


謙虚になることを気づかせてくれたようでした。



これは今でもそうですがとても有難いことですね。



失敗出来る環境を与えてくれたことや、体験をとおして謙虚さの大切さを


教えてくれたのですから。



この経験がなければ、今でもきっと周りのスタッフからも煙たがられる存在として


いたことでしょう。


自分では決して気付けないからです。



本当に貴重な経験をさせて頂きました。


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