2013.2.14 04:02

阪神・上本、二塁争い負けじ2安打!(2/2ページ)

阪神・和田監督(右)に隣で投手陣の投球を見つめる杉下氏=宜野座(撮影・中川春佳)

阪神・和田監督(右)に隣で投手陣の投球を見つめる杉下氏=宜野座(撮影・中川春佳)【拡大】

 「打つのは水ものなので、1日では何ともいえないです」。言葉少なに帰りのタクシーに乗り込んだが、グラウンドでは雄弁に物語った。

 紅組の「1番・二塁」で出場。対する白組の同じ打順、ポジションにはライバル・西岡がいた。負けるわけにはいかない。打棒に熱い思いを込めた。一回先頭。カウント2-1から能見が投じた4球目、139キロ直球を右前にきれいに弾き返した。さらにスキをついた。

 「スタートは切ってないです。(捕手が)落としたので走りました。速い? 自分ではわからないですけど」

 続く3番・伊藤隼の打席。能見の2球目が捕手・藤井彰の手前でワンバウンドし、球が足下に転がった。土埃を上げて猛ダッシュ。悠々と二塁を陥れた。和田監督は「チームに与える影響は大きい。他の選手も見ている。足は勢いをつけるからね」と好走塁に目尻を下げた。

 六回には小嶋から中前打。3打数2安打で存在感を発揮した。西岡と二塁争奪戦を繰り広げるが、昨季終盤にレギュラーを奪取。62試合に出場し、打率・254、1本塁打、7打点の数字を残した。意地もある。何より競うだけの実力がある。簡単に譲るわけにはいかない。

 「負けてないというか、高いレベルで競争してくれている。最後まで迷わせてほしいよね」と指揮官も切磋琢磨してのレベルアップに期待。背番号「4」は虎視眈々と牙を研ぐ。

 ★道具はフィット感重視で!

 上本は今季から久保田運動具店(スラッガー)の本格的な用具提供を受けている。グラブ、スパイクは、特に体へのフィット感を重視して選定した。昨季はシーズン途中から二塁のレギュラーを奪取し、自己最多の13盗塁をマーク。西岡という強力なライバルが加入して定位置確保はし烈を極めるが、確かな技術に新たな道具のサポートを受け、二塁を死守する。

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