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薬の予防投与でインフルエンザ防ぐ2月8日 17時46分
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インフルエンザの集団感染が相次ぐなか、病院や高齢者施設などでは、予防のために抗ウイルス薬を飲んでもらう予防投与を取り入れるところが増えています。
このうち、岡山県の倉敷中央病院では、インフルエンザの拡大や重症化を防ぐため、入院患者に抗ウイルス薬の予防投与を行っています。
インフルエンザを発症した患者が出た場合、同じ病室に入院するほかの患者にも1週間から10日にわたって抗ウイルス薬を飲んでもらいます。
対象となるのは高齢の患者か、もともとの病気で抵抗力の落ちている患者です。
予防投与はタイミングが遅れると体内でウイルスが増殖してしまい、効果が上がらなくなるおそれがあります。
このため病院では、担当の看護師を指名して、インフルエンザの検査結果や入院患者の容体などの情報を集め、予防投与が必要かどうか、迅速に判断する仕組みを作っています。
予防投与する薬には健康保険が適用されないため、病院では感染症対策の費用としてあらかじめ予算化し、素早く対応できるようにしています。
先月は、入院患者が発熱したことをきっかけに、インフルエンザ感染を把握し、同じ病室の患者に予防投与を行って感染の拡大を防いだということです。
感染対策の責任者を務める石田直医師は、「病院にはリスクの高い患者が数多く入院しているので、インフルエンザの感染は命に関わる。インフルエンザの発生を一元的に把握し、予防投与と、その後の慎重な監視で感染の拡大を抑えることが重要だ」と話しています。
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