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環境省 中国大気汚染で今月中に対策
2月8日 12時13分

環境省 中国大気汚染で今月中に対策
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中国で深刻な大気汚染が続き、日本への影響も懸念されている問題について、環境省は健康への影響を防ぐための対策などを今月中にまとめるとともに、中国に対し、汚染対策の支援を進める方針を決めました。

中国では、先月初めから東部や内陸部を中心に、車の排気ガスなどに含まれるPM2.5という極めて小さな粒子の濃度が高くなって深刻な大気汚染が続き、日本でもPM2.5の観測値が一時的に上昇し、中国から流れてきている可能性が高いとして、その影響が懸念されています。
こうした状況を受けて、環境省は来週、大気汚染や健康影響の専門家による対策会議を設置し、国内での観測状況の分析や健康への影響を防ぐための指針を今月中をめどに取りまとめることを決めました。
具体的には、外出する際にどの程度の大気汚染物質が観測されれば対策が必要になるのかなどを検討したいとしています。
さらに、中国に対しては、汚染対策の技術支援や人材育成を進める方針です。
石原環境大臣は8日の会見で、「現時点での数値では、健康被害に結び付くとは考えにくい。恒常的に日本に飛んでくる事態も想定して、対処方法を早急に取りまとめ、中国に対しても協力を進めたい」と述べました。
環境省では今月12日にPM2.5に関する専用のホームページを開設するほか、自治体に対し、観測地点を増やすよう要請することにしています。

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