アネスト岩田は、温泉水や工場排水を熱源とし、沸点の低い媒体を蒸発させて膨張機を作動させることで発電する「バイナリー発電装置」を開発した。
同装置の心臓部である膨張機には、同社が空気圧縮機市場や真空ポンプ市場で培ってきたスクロール技術を応用した専用機を採用。低出力でも高効率を維持しつつ、低速、低振動、低騒音を実現した。
送電端最大出力は5.5kWで、1分間あたり190リッター(一般的なバスタブ程度)の温水で発電できることから、温水量が少ない温泉地や中小の工場での導入が期待されている。
今月中にも、大分県別府市で同装置の実証試験を計画。また、さまざまな熱源への利用拡大を検証しながら、2013年度から「送電端最大出力5.5kW モデル」の販売開始を目指すとともに「送電端最大出力11kWモデル」も開発する。
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