{
2008/04/08(火) }
彼女は幸太の睾丸に片手を添えながら、万遍なく陰茎に舌を這わせた。彼女の唾液が全体に付着し、それに伴って彼の陰部をなぞる彼女の舌の動きも滑らかになっていった。
「ふぅぅ……。はうぅぅ……」
彼女の舌先が若芽に触れる度に、幸太は弱々しい声で喘いだ。彼の怯えた表情はいつの間にか消え去り、再び恍惚の表情が彼の顔に浮かんできていた。しかし、やはり先ほどの自分の誤った行動を悔いているためであろうか。彼の動きはどこかぎこちなかった。
「はあうぅっ……」
一際大きな喘ぎ声。彼女は頬張るように、幸太の陰茎を呑み込んでいた。彼女がゆっくりと顔の上下運動を始めると、彼はさらに激しく悶えた。カポカポという卑猥な音が部屋に響く。彼は既に我慢の限界だったのだろう。彼女から与えられる刺激によって、既に絶頂を迎える寸前のようだった。
彼女はしばらくフェラチオを続けながら、上目遣いで幸太の様子をじっと見ていた。彼が今にも絶頂を迎えようといった寸でのところで、彼女は咥えていたモノを口から吐き出す。
「は……はぅ……ぅぅ……」
今にも泣き出しそうな声を上げ、幸太はその身を捩った。
彼女は声を漏らして笑うと、冷たい笑みを浮かべたまま幸太に問う。
「……逝きたいの?」
それは幸太にとって、女神の囁きのように感じられたに違いない。表情を緩め、彼は何度も大きく頷きながら「はい」と答えた。おそらく彼は「逝く」という言葉の意味すらも分かっていないのだろう。しかしそれが、いつも自分に至福を齎してくれるものだということは理解しているようだった。
感極まったのか、幸太はその瞳から大粒の涙を流していた。
床に足をつけたままの姿勢で、今二人は一つになっていた。
彼女は幸太に身体を重ね、じらすようにゆっくりとその腰を揺り動かす。首筋にキスをし、舌先で上半身を刺激する。指先で身体中をなぞる。その度に彼は喘ぎ、悶え、その愉悦に浸っているようだった。二人は融和するように滑らかに絡み合う。二人の身体がお互いの刺激を受けて激しく揺れる。
幸太は快楽に身を委ねるように、甲高い声で喘いだ。彼が今まさに絶頂を迎えようと、身体を大きく仰け反らせる。しかし、それは叶うことがなかった。
束の間の幸福。それは幸太が口を開いた瞬間に、ガラガラと音を立てて崩れ去った。
「き……きもちぃですぅ……あぅ。……いきますぅ!」
彼女はその言葉を聞くと同時に、ピタリと動きを止めた。
恐ろしいほどの静寂が部屋中を包み込んだ。彼女は幸太と一つになったまま、肩を大きく震わせる。黙ったままで、ただじっと俯いていた。その雰囲気を察したのか、彼の表情に再び恐怖の色が浮かぶ。
彼女が威嚇するような声音で呟く。
「また……だね……」
それを聞いた幸太は反射的に身を縮め、身体を震わせた。慌てて謝罪の言葉を口にする。しかしそれは彼女の耳には届いていないようだった。
「とうとう壊れちゃったんだね……。また勝手に口が動いた……」
言いながら彼女は、そっと磔台の後ろに手を伸ばす。その手に握られていたのは鋭利なナイフだった。
躊躇など今の彼女には全く感じられなかった。
彼女は幸太と結合したまま、手にしたナイフで彼の身体中をなぞっていった。鮮血が幸太の身体中から噴き出す。唐突な彼女の行動を前に、彼はただ必死で喉の奥から声を絞り出すだけだった。
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「ふぅぅ……。はうぅぅ……」
彼女の舌先が若芽に触れる度に、幸太は弱々しい声で喘いだ。彼の怯えた表情はいつの間にか消え去り、再び恍惚の表情が彼の顔に浮かんできていた。しかし、やはり先ほどの自分の誤った行動を悔いているためであろうか。彼の動きはどこかぎこちなかった。
「はあうぅっ……」
一際大きな喘ぎ声。彼女は頬張るように、幸太の陰茎を呑み込んでいた。彼女がゆっくりと顔の上下運動を始めると、彼はさらに激しく悶えた。カポカポという卑猥な音が部屋に響く。彼は既に我慢の限界だったのだろう。彼女から与えられる刺激によって、既に絶頂を迎える寸前のようだった。
彼女はしばらくフェラチオを続けながら、上目遣いで幸太の様子をじっと見ていた。彼が今にも絶頂を迎えようといった寸でのところで、彼女は咥えていたモノを口から吐き出す。
「は……はぅ……ぅぅ……」
今にも泣き出しそうな声を上げ、幸太はその身を捩った。
彼女は声を漏らして笑うと、冷たい笑みを浮かべたまま幸太に問う。
「……逝きたいの?」
それは幸太にとって、女神の囁きのように感じられたに違いない。表情を緩め、彼は何度も大きく頷きながら「はい」と答えた。おそらく彼は「逝く」という言葉の意味すらも分かっていないのだろう。しかしそれが、いつも自分に至福を齎してくれるものだということは理解しているようだった。
感極まったのか、幸太はその瞳から大粒の涙を流していた。
床に足をつけたままの姿勢で、今二人は一つになっていた。
彼女は幸太に身体を重ね、じらすようにゆっくりとその腰を揺り動かす。首筋にキスをし、舌先で上半身を刺激する。指先で身体中をなぞる。その度に彼は喘ぎ、悶え、その愉悦に浸っているようだった。二人は融和するように滑らかに絡み合う。二人の身体がお互いの刺激を受けて激しく揺れる。
幸太は快楽に身を委ねるように、甲高い声で喘いだ。彼が今まさに絶頂を迎えようと、身体を大きく仰け反らせる。しかし、それは叶うことがなかった。
束の間の幸福。それは幸太が口を開いた瞬間に、ガラガラと音を立てて崩れ去った。
「き……きもちぃですぅ……あぅ。……いきますぅ!」
彼女はその言葉を聞くと同時に、ピタリと動きを止めた。
恐ろしいほどの静寂が部屋中を包み込んだ。彼女は幸太と一つになったまま、肩を大きく震わせる。黙ったままで、ただじっと俯いていた。その雰囲気を察したのか、彼の表情に再び恐怖の色が浮かぶ。
彼女が威嚇するような声音で呟く。
「また……だね……」
それを聞いた幸太は反射的に身を縮め、身体を震わせた。慌てて謝罪の言葉を口にする。しかしそれは彼女の耳には届いていないようだった。
「とうとう壊れちゃったんだね……。また勝手に口が動いた……」
言いながら彼女は、そっと磔台の後ろに手を伸ばす。その手に握られていたのは鋭利なナイフだった。
躊躇など今の彼女には全く感じられなかった。
彼女は幸太と結合したまま、手にしたナイフで彼の身体中をなぞっていった。鮮血が幸太の身体中から噴き出す。唐突な彼女の行動を前に、彼はただ必死で喉の奥から声を絞り出すだけだった。
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