{
2008/04/07(月) }
陽光が静かに二人を照らしていた。
幸太の息遣いは一段と荒くなっていた。ぐったりと身体を前のめりにした彼を、無機質な手枷と足枷が磔台に繋ぎ留めていた。彼の額から汗が頬を伝って流れ落ちる。彼の放つ声は既に掠れていた。彼女はそんな彼を見ながら、再び微笑んだ。その表情はまるで花弁が綻ぶようであり、その瞳は彼の心の奥底まで見抜いているかのようだった。
「……興奮してるね。」
言いながら彼女は幸太の睾丸をそっと握り、手の中で柔らかく擦る。
「はふぅ……ぁ……ふぅっ……」
幸太が卑猥な声を漏らす。彼女はやがてその指先を彼の陰部から下腹部、胸、腰や肩へと滑らせていった。触れるか、触れないか、ギリギリの線を保ちながら、彼女の指は彼の上半身を這いずり回った。その度に彼は鼻から抜けるような喘ぎ声を上げ、身体をくねらせた。
幸太のモノは既に限界を迎えているようだった。最大限にまでそそり立った陰茎をビクンビクンと震わせ、身体中を痙攣させ始めている。もどかしさからか、彼の息遣いは一層激しくなっていく。それは、少し開いたこの部屋の窓から外へと漏れるには十分すぎるほどの音量だった。
ふいに幸太の口が開く。
「……きもちよくなりたいです。ふわって……。きもちよく!……きもちよくぅ!!」
彼女は幸太の思わぬその言葉に、目を丸くしていた。無理もない。彼が自発的に言葉を発するのは、これが初めてのことだったのだから。彼は狂ったように身体を揺さぶり、口の端から涎を垂らしながら彼女に懇願した。その度に、彼を縛り付ける磔台もまた、ギシギシと音を立て続けた。当然、彼がこれほどまで欲情を剥き出しにしたのも、この時が初めてだった。それは、こうして毎日のように性欲を弄ばれ続けた彼の必死の抵抗だったのか、それとも欲求に耐えきれなくなった彼の心の声だったのか。
彼女はあまりにも奇異な幸太の行動にしばらく呆気に取られていたが、やがて小さな声で「そう」とだけ呟いた。暴れる度に振れる彼の睾丸を、彼女は再びグッと握った。
「あぅっ……」
わずかに漏れる幸太の声。彼女の片手一つで、彼は身動きが取れなくなる。
感情の高ぶりが徐々に抑えられてきた幸太をじっと見つめながら、彼女がそっと耳元で囁く。
「……あなたは、私の玩具なの。」
幸太の身体がその言葉でビクッと反応する。
「……私の……玩具……」
彼女の顔からは先ほどまでの愛でるような表情は消え去っていた。無表情の中に浮かぶ、冷たく鋭い瞳。それはまるで感情をもたない人形のようであった。
再び彼女の口から声が発せられる。
「玩具の口が勝手に動き出したの……。壊れちゃったかしら?」
言いながら彼女は、再び幸太の全身を撫で回す。同時に、その舌でゆっくりと全身を愛撫する。しかしこの時、彼から恍惚の表情は消えていた。それどころか彼の顔面は蒼白になり、ガクガクと全身を震わせていた。ただ彼の陰茎だけは、その表情とは裏腹に大きく反り返っていた。
ひとしきり幸太の全身を舐め回した彼女の舌は、やがて彼の下半身へと移動していった。彼女の口が、膨れ上がった彼のモノを優しく包み込む。
「は……うぅふっ……はぅ……」
幸太から喘ぎ声が漏れる。しかし彼の表情は依然として強張ったままであった。
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幸太の息遣いは一段と荒くなっていた。ぐったりと身体を前のめりにした彼を、無機質な手枷と足枷が磔台に繋ぎ留めていた。彼の額から汗が頬を伝って流れ落ちる。彼の放つ声は既に掠れていた。彼女はそんな彼を見ながら、再び微笑んだ。その表情はまるで花弁が綻ぶようであり、その瞳は彼の心の奥底まで見抜いているかのようだった。
「……興奮してるね。」
言いながら彼女は幸太の睾丸をそっと握り、手の中で柔らかく擦る。
「はふぅ……ぁ……ふぅっ……」
幸太が卑猥な声を漏らす。彼女はやがてその指先を彼の陰部から下腹部、胸、腰や肩へと滑らせていった。触れるか、触れないか、ギリギリの線を保ちながら、彼女の指は彼の上半身を這いずり回った。その度に彼は鼻から抜けるような喘ぎ声を上げ、身体をくねらせた。
幸太のモノは既に限界を迎えているようだった。最大限にまでそそり立った陰茎をビクンビクンと震わせ、身体中を痙攣させ始めている。もどかしさからか、彼の息遣いは一層激しくなっていく。それは、少し開いたこの部屋の窓から外へと漏れるには十分すぎるほどの音量だった。
ふいに幸太の口が開く。
「……きもちよくなりたいです。ふわって……。きもちよく!……きもちよくぅ!!」
彼女は幸太の思わぬその言葉に、目を丸くしていた。無理もない。彼が自発的に言葉を発するのは、これが初めてのことだったのだから。彼は狂ったように身体を揺さぶり、口の端から涎を垂らしながら彼女に懇願した。その度に、彼を縛り付ける磔台もまた、ギシギシと音を立て続けた。当然、彼がこれほどまで欲情を剥き出しにしたのも、この時が初めてだった。それは、こうして毎日のように性欲を弄ばれ続けた彼の必死の抵抗だったのか、それとも欲求に耐えきれなくなった彼の心の声だったのか。
彼女はあまりにも奇異な幸太の行動にしばらく呆気に取られていたが、やがて小さな声で「そう」とだけ呟いた。暴れる度に振れる彼の睾丸を、彼女は再びグッと握った。
「あぅっ……」
わずかに漏れる幸太の声。彼女の片手一つで、彼は身動きが取れなくなる。
感情の高ぶりが徐々に抑えられてきた幸太をじっと見つめながら、彼女がそっと耳元で囁く。
「……あなたは、私の玩具なの。」
幸太の身体がその言葉でビクッと反応する。
「……私の……玩具……」
彼女の顔からは先ほどまでの愛でるような表情は消え去っていた。無表情の中に浮かぶ、冷たく鋭い瞳。それはまるで感情をもたない人形のようであった。
再び彼女の口から声が発せられる。
「玩具の口が勝手に動き出したの……。壊れちゃったかしら?」
言いながら彼女は、再び幸太の全身を撫で回す。同時に、その舌でゆっくりと全身を愛撫する。しかしこの時、彼から恍惚の表情は消えていた。それどころか彼の顔面は蒼白になり、ガクガクと全身を震わせていた。ただ彼の陰茎だけは、その表情とは裏腹に大きく反り返っていた。
ひとしきり幸太の全身を舐め回した彼女の舌は、やがて彼の下半身へと移動していった。彼女の口が、膨れ上がった彼のモノを優しく包み込む。
「は……うぅふっ……はぅ……」
幸太から喘ぎ声が漏れる。しかし彼の表情は依然として強張ったままであった。
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