{
2008/04/05(土) }
鶯が一声鳴いた。
麗らかな春の日の昼下がり。
そよぐ風はまるで母のような包容力で人々の全身を包み込む。燦々と降り注ぐ陽光は大地を優しく照らし、とうとうと流れる川のせせらぎは時間を忘れさせる。
そんな田舎の穏やかな風景は、窓ごしに佇む幸太を静かに眺めていた。
四月に入ったとはいえ、季節の変わり目であることには違いない。部屋の中であるとはいえ、まだまだ肌寒さの残る時期。裸体のまま小一時間その場に立ち尽くしている幸太にとっても、それは決して例外ではないはずだった。それを証明するように、少しだけ開いた窓から隙間風が吹き込む度、彼はわずかに身体を小さく震わせた。
「寒いの?」
声の主である彼女は、生傷の絶えない幸太の身体を優しく擦りながら気遣うように声をかける。
少しウェーブのかかった彼女の髪が、柔らかい風に靡く。露出度の高いセクシーなランジェリービスチェを身に纏った彼女は、高ぶる感情を抑えきれないのか、身体をしきりにくねらせた。その度に、彼女のバストが大きく揺れる。室内であるにもかかわらず、彼女はその足に高いヒールを履いていた。
幸太は表情一つ変えないまま、ただ一言「いいえ」とだけ答える。その言葉を聞いた彼女は「ふふ」と声を漏らす。彼女の視線の先には、この部屋にはとても似つかわしくない仰々しい磔台があった。彼女はいつものように、その磔台に彼の手足を枷で拘束する。
幸太の瞳は決して光を映し出さない。
ただ彼女の為すがままにその身を委ね、静かにその時が来るのを待っている。
「うっ……」
彼女の拳が鳩尾に叩きつけられ、幸太は苦悶の声を上げる。彼女はその拳を彼の腹に喰い込ませたまま、内部を抉るように手首を捻る。
「う……がぁ……」
幸太の声に愉悦を感じる彼女。その瞳には冷酷な光が宿り、口元は自然に緩んでいく。彼女は彼の首筋を愛しそうに眺めながら、その各所に唇をあてがう。
「苦しいの?」
妖艶な声音で幸太に問いかける。しかし彼は苦しみのため、呻き声を上げることしかできない。口からは涎が零れ出してきていた。その様子を見ながら彼女は微笑を浮かべ、さらに彼の腹を目掛けて何度も膝蹴りを叩き込んだ。彼女の膝は、まるで内臓に突き刺さるのではないかと思われるほど、彼の腹部に深く喰い込んでいた。
「げえっ……がはっ……」
幸太は身動きが取れないまま、続けて与えられる苦しみに耐えていた。言葉にならないうめきが、幾度となくこの狭い部屋全体に響いた。やがて彼は、先ほど食べたばかりの昼食をゲロゲロと吐き出した。これは、なにも今日始まったことではない。彼はいつもこうやって食べた物を吐かされるのだ。
「……汚い子。」
彼女にそう罵倒され、幸太は頬を赤く染める。二人にとっては決して特別なやり取りではない。間もなく、彼の小さなモノが徐々に肥大化していった。それを確認した彼女は小さな笑い声を零すと、彼の下半身を狙って手にした一本鞭を振り下ろし始めた。
幸太の悲痛の声が上がる。その声を耳にし、彼女の鞭を振り下ろす勢いはだんだんと強まっていった。
「不思議ね。こんなに硬くなって。」
幸太は絶えず俯いたままだった。打たれる度、反射的に身体をピクリと反応させる。無意識に内股になると、彼女が足で小突いて再び足を開かせる。そして再度、鞭を振るう。
幸太の陰部は次第に赤く変色してきていた。
Back | Novel index | Next
麗らかな春の日の昼下がり。
そよぐ風はまるで母のような包容力で人々の全身を包み込む。燦々と降り注ぐ陽光は大地を優しく照らし、とうとうと流れる川のせせらぎは時間を忘れさせる。
そんな田舎の穏やかな風景は、窓ごしに佇む幸太を静かに眺めていた。
四月に入ったとはいえ、季節の変わり目であることには違いない。部屋の中であるとはいえ、まだまだ肌寒さの残る時期。裸体のまま小一時間その場に立ち尽くしている幸太にとっても、それは決して例外ではないはずだった。それを証明するように、少しだけ開いた窓から隙間風が吹き込む度、彼はわずかに身体を小さく震わせた。
「寒いの?」
声の主である彼女は、生傷の絶えない幸太の身体を優しく擦りながら気遣うように声をかける。
少しウェーブのかかった彼女の髪が、柔らかい風に靡く。露出度の高いセクシーなランジェリービスチェを身に纏った彼女は、高ぶる感情を抑えきれないのか、身体をしきりにくねらせた。その度に、彼女のバストが大きく揺れる。室内であるにもかかわらず、彼女はその足に高いヒールを履いていた。
幸太は表情一つ変えないまま、ただ一言「いいえ」とだけ答える。その言葉を聞いた彼女は「ふふ」と声を漏らす。彼女の視線の先には、この部屋にはとても似つかわしくない仰々しい磔台があった。彼女はいつものように、その磔台に彼の手足を枷で拘束する。
幸太の瞳は決して光を映し出さない。
ただ彼女の為すがままにその身を委ね、静かにその時が来るのを待っている。
「うっ……」
彼女の拳が鳩尾に叩きつけられ、幸太は苦悶の声を上げる。彼女はその拳を彼の腹に喰い込ませたまま、内部を抉るように手首を捻る。
「う……がぁ……」
幸太の声に愉悦を感じる彼女。その瞳には冷酷な光が宿り、口元は自然に緩んでいく。彼女は彼の首筋を愛しそうに眺めながら、その各所に唇をあてがう。
「苦しいの?」
妖艶な声音で幸太に問いかける。しかし彼は苦しみのため、呻き声を上げることしかできない。口からは涎が零れ出してきていた。その様子を見ながら彼女は微笑を浮かべ、さらに彼の腹を目掛けて何度も膝蹴りを叩き込んだ。彼女の膝は、まるで内臓に突き刺さるのではないかと思われるほど、彼の腹部に深く喰い込んでいた。
「げえっ……がはっ……」
幸太は身動きが取れないまま、続けて与えられる苦しみに耐えていた。言葉にならないうめきが、幾度となくこの狭い部屋全体に響いた。やがて彼は、先ほど食べたばかりの昼食をゲロゲロと吐き出した。これは、なにも今日始まったことではない。彼はいつもこうやって食べた物を吐かされるのだ。
「……汚い子。」
彼女にそう罵倒され、幸太は頬を赤く染める。二人にとっては決して特別なやり取りではない。間もなく、彼の小さなモノが徐々に肥大化していった。それを確認した彼女は小さな笑い声を零すと、彼の下半身を狙って手にした一本鞭を振り下ろし始めた。
幸太の悲痛の声が上がる。その声を耳にし、彼女の鞭を振り下ろす勢いはだんだんと強まっていった。
「不思議ね。こんなに硬くなって。」
幸太は絶えず俯いたままだった。打たれる度、反射的に身体をピクリと反応させる。無意識に内股になると、彼女が足で小突いて再び足を開かせる。そして再度、鞭を振るう。
幸太の陰部は次第に赤く変色してきていた。
Back | Novel index | Next
この記事へのコメント
またまた 楽しい 小説がはじまりました!o(^-^)o
こんな シチュエーションが大好きです!
ワクワクしますo(^-^)o
最近、いろいろあって、日記を書く気にもなりません涙
この歳になるといろいろありますね(*_*)
めんどくさいことばかり
逃げ出したくもあるけど、
時間がたてばよくなると信じてます(>_<)
2008/04/05(土) 01:27 | URL | あゆみ #-[ 編集]
こんばんは。新作連載開始早々からコメントを頂き、有難い限りです。大変励まされます。
あゆみさんにとって「楽しい」小説になれば嬉しいのですが、今回は「鬼畜度5」の要注意作品です。
鬼畜・猟奇・非人道色が濃い上に、精神的にも少々重いかと思います。
それも当サイトの特徴の一つでして(汗) 閲覧の際には何卒ご注意願います。
もちろん、それをご了承いただいた上で作品をお楽しみいただければ幸いです。
いろいろとご事情、ご心労があるのでしょうね。
人間ですから、気分の優れない時もあって当然だと思いますよ。私だって同じです。
逆に「やまない雨はない」という言葉もあります。よくなると信じるそのお気持ちをどうぞ大切に。
日記は楽しみに読ませていただいていますが、無理せず、あゆみさんご自身のペースで綴っていってくださいね。
日記を書くこと自体が苦痛になってしまっては、元も子もありませんから。
時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
あゆみさんにとって「楽しい」小説になれば嬉しいのですが、今回は「鬼畜度5」の要注意作品です。
鬼畜・猟奇・非人道色が濃い上に、精神的にも少々重いかと思います。
それも当サイトの特徴の一つでして(汗) 閲覧の際には何卒ご注意願います。
もちろん、それをご了承いただいた上で作品をお楽しみいただければ幸いです。
いろいろとご事情、ご心労があるのでしょうね。
人間ですから、気分の優れない時もあって当然だと思いますよ。私だって同じです。
逆に「やまない雨はない」という言葉もあります。よくなると信じるそのお気持ちをどうぞ大切に。
日記は楽しみに読ませていただいていますが、無理せず、あゆみさんご自身のペースで綴っていってくださいね。
日記を書くこと自体が苦痛になってしまっては、元も子もありませんから。
時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
2008/04/05(土) 02:42 | URL | ryonaz #mLlZp4Zg[ 編集]