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【サッカー】

イブラ一発退場 エース不在のパリSGに暗雲

2013年2月14日 紙面から

◇欧州CL 決勝T・1回戦第1戦

 【バルセロナ(スペイン)工藤拓】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は12日、決勝トーナメント1回戦第1戦の2試合を行い、パリ・サンジェルマン(フランス)はアウェーでバレンシア(スペイン)と対戦し、2−1で先勝した。パリSGは前半で2点リードしたが、終了間際に失点し、さらにエースのFWイブラヒモビッチが退場処分を受け、第2戦に向け暗雲が漂った。ユベントス(イタリア)は敵地でセルティック(スコットランド)に3−0で快勝し、8強入りへ大きく前進した。

 FWイブラヒモビッチの不要な退場が、アウェーで先勝したパリSGに一抹の不安を残した。2−1と1点リードで迎えた後半46分、敵陣右サイド深くでボールを奪われたイブラがMFパレホを後ろから倒した上、MFグアルダードに足裏を見せる危険なファウルを見舞う。これを副審が目の前で見ていたこともあり、主審は迷わずレッドカードを提示。やってしまったという自覚があったのか、イブラはさほど抗議もせず黙ってピッチを去っていった。

 パリSGが序盤から主導権を握った。前半10分、MFパストーレとの壁パスを経てペナルティーエリア右に切れこんだFWラベッシが強烈なシュートを蹴り込み先制弾。同43分には右サイドを縦に突破したMFルーカスのクロスをパストーレが押し込み2点差とした。さらに後半は前がかりにならざるを得なくなったバレンシアの攻撃を受け止めつつ、カウンターからチャンスを量産した。だがこのチャンスをラベッシ、イブラの2トップがことごとく外すと、後半45分に与えたFKでゴール前に走り込んだDFラミをフリーにし、相手に希望を与える1得点を許してしまった。

 そして最後の最後で生じた悪童の悪癖。アウェーで1点のリードを持ち帰ることはできたものの、ホームの第2戦はエース抜きでの戦いを強いられることになった。

 アヤックスやバルセロナ、インテル時代もイブラと共にプレーした同僚のDFマクスウェルは「最後の失点と退場で、後味の悪さが残った。イブラは僕らにとって非常に重要な選手だからね。でもいい試合をすることができたので、パリでの第2戦に向けて自信を得ることはできた」と前向きに試合を振り返った。一方、アンチェロッティ監督は「イブラの退場は理解できない。タッチライン付近でファウルをしただけで、退場に値するものではなかった。だがこれがフットボールだ」と厳しすぎる一発退場に不満を漏らした。 (工藤拓)

 

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