飲酒運転:容疑で松本市職員逮捕 肝性脳症患い入院中「前日のアルコールかも」 医師の市長「慎重に対応を」 /長野
毎日新聞 2013年02月14日 地方版
松本市の男性課長補佐が1月、酒酔い運転容疑で現行犯逮捕され、菅谷昭市長が県警のアルコール検査の確実性に疑問を呈した問題で市長は13日、定例記者会見で、課長補佐は肝硬変が進行した肝性脳症を患っていると説明し「肝機能が悪かったと予想される。(前日夕飲んだ)アルコールが分解されないこともあるかもしれない」と見解を示した。
医師資格を持つ市長によると、肝性脳症患者は時々、意識がなくなったり、血中のアンモニアが上昇したりする。現在、入院中の課長補佐は、市の聴取に対し「(逮捕の)前日夕は飲酒したが、当日は飲んでいない」と話したという。
一方で市長は「決して(職員を)擁護するつもりではない。悪いことは悪い。ただ、本人の病気や『飲んでいない』と話していることもあり、基本は慎重に対応すべきだと考えるだけだ」と述べた。
また、2月に男性係長が建造物侵入容疑で神奈川県警に逮捕されたことについて「不祥事が相次ぎ、市長として心からおわび申し上げる」と陳謝した。【大島英吾】