橋本聖子会長ＩＯＣ決定に「お家芸のひとつなので非常にショック」

日本選手権、世界選手権のさいたま開催を発表した橋本聖子日本スケート連盟会長（右から２人目）、その右は上田清司・埼玉県知事（さいたま市・知事公館）

　日本スケート連盟の橋本聖子会長は13日、フィギュアの大会発表のため訪れた埼玉県知事公館で取材に応じ、２０２０年五輪の中核競技からレスリングが除外されたことについて、「お家芸のひとつなので非常にショック。どういう基準でこうなったのか、ＩＯＣに納得のいく形で教えていただくことが必要」と語った。

　また同年東京五輪の招致に関しても「影響のないようにしないといけない」と最善を尽くす考えを示した。

　冬季・夏季合わせて７回のオリンピックに出場した橋本会長は参議院議員という立場もあるが、実施競技の選択に国家が関与することは五輪憲章に抵触するため、政治的な働きかけは自重せざるを得ない。「（ＩＯＣからの）説明を受けてから」と今後の見通しも立っていない状況だ。

　また、柔道の女子日本代表の暴力、パワハラ問題については、改めて告発した15人の選手の実名公表は求めないことを強調し、「速やかに解決するために、ＪＯＣでヒアリングは進めている」と語り、早期に一定の方向性を示す考えを明らかにした。