NHK滋賀県のニュース　大津放送局

• 
• 

がん検診受診率引き上げ計画

滋賀県は、がんによる死亡者を減らそうと、がん検診の受診率を大幅に引き上げることなどを盛り込んだ計画の改定案をこのほどまとめました。
県によりますと、県内でもがんによる死亡者の数が年々増加していて、おととし１年間で３４００人あまりと、死因の３割ほどを占め、最も多くなっています。
県では、県内の医療機関やがん患者などでつくる協議会を立ち上げて「がん対策推進計画」の見直しを進めていて、このほど改定案をまとめました。
この中では、がんを早期に発見し、死亡者を減らすため、平成２９年を目標に、肺がんや胃がんなど、すべてのがん検診について、受診率を５０％に引き上げることが盛り込まれています。
県内のがん検診の受診率は、平成２２年の実績で、▼最も死亡者数が多い肺がんで１６.３％、▼胃がんでは２７.９％、▼大腸がんは２４％など、いずれも全国平均を下回っているということです。このほか、がんの予防策として、▼たばこの喫煙率を低下させ、受動喫煙の機会も減らす対策を推進することや、▼子宮けいがんを予防するワクチンの接種率を９０％に引き上げることなども盛り込まれています。
県では、来月中に計画を策定し、数値目標を達成するための事業に取り組むことにしています。
　　　　　　　

02月14日　09時41分

•