谷口メール 09/05/15

Re: ローマからありがとうございます。

谷口神父さま

いつもメールをいただきありがとうございます。
お元気そうなご様子で何よりです。

今回いただいたある信徒からのメールと、それに対する谷口神父様のコメントは
藤が丘教会で様々事を体験しましたので、決して人事に思えません。
何人かの信徒に転送させていただきました。

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藤が丘教会はいまだに閉塞されています。(横浜教区長命です。)

ブラジルコミュニティがあることもあり、閉塞していない大和教会に転籍しました。
大和教会には本当に多くの国籍の方がこられています。
各国の人々が一同に集まり、主を賛美するごミサにあたると本当に神様は誰をも招待されていることを体験します。


大和教会も藤が丘と同じ横浜教区です。
今週から梅村司教さまのご意向ということで、急にご聖体のみとなり、御血をいただけなくなりました。
これは教皇さまのご意向なのでしょうか?
お教えいただければ幸いです。


それから横浜教区平塚教会にも外国籍の方が多くおられるのですが、
信徒の話す言葉で告解を聞いてくださる司祭がいない為、
長きにわたってご聖体をいただけない信徒がいる事を聞きました。
すごく切ない事です。

日本の製造業を支えてきた40万人もの日系人や外国籍の方たちがいまや雇用弁として解雇され、
大変な状況にあります。

大和教会では主任司祭が一生懸命支援しています。
信徒たちのごミサにいらして祈る姿にも裕福な日本人が多くしめる教会とは全く異なります。

ごミサが終わっても、なおご聖体の前に跪き、祈りを捧げる人、
マリアさまにご灯明をし、祈り続ける方が大勢おられます・・・。
信仰的に彼ら、彼女らから学ばさせていただいています。


5月はマリアさまの月。

谷口神父様が日本での布教を再開できますよう、
そして日本のカトリック教会にマリア様を通して恵みが溢れます事を祈っております。 

(Y.S.)



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谷口神父のコメント: まず、ご質問からお答えします。

第二バチカン公会議以来、カトリック教会は両形色(パンとぶどう酒=御からだと御血)の聖体拝領を許し、
勧めてきましたが、その方針に今も変化はありません。
最近それが教皇様によって変更された事実もありません。現にローマでは今も盛んに行われています。
教会の現状にそぐわない梅村司教様の独自の判断なのでしょう。
歴史の流れに逆らって公会議以前の教会に戻ろうとする、残念な傾向です。

このような傾向、雰囲気の中で司教団が一致して凝り固まっていくのは極めて危険な現象です。

遠藤周作や河合隼雄のような人物の書いたものが、
司教たちの考え方や発言の土台をなしているようではお話になりません。
教会の伝統の本流にある教父たち、そして何よりも聖書の深い読み込みを土台にしなければ、
信仰は生まれませんし、保てません。

流行を追いかけ、それに迎合し、小説家や心理学者の意見を鵜呑みにし、
それに流されるようでは情けないかぎりです。

ダビンチコードやハリーポッターのような荒唐無稽の小説と、歴史的真実や信仰の原点が区別できなくなって
闇に迷うようなことでは、教会は保たれるはずがありません。
内容はまだ見ていませんが、最近また、「天使と悪魔」とか言う映画や小説がはやっているそうですが、
地球規模の悪魔的破壊、攻撃に教会が無防備に晒されているのを感じます。

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 質問に明確なお答えを下さりありがとうございます。
ローマでは盛んに行われていると伺い、ほっとしたと同時に
何故、御血をいただけないか梅村司教様から明確な答えをお聞きしたい気持ちになります。

私のメールを皆さんにお送りいただいても構いません。すべてそのままです。
闇は明るみに照らされるべきだと思います。


 藤が丘教会が閉塞状況と申します理由を附則説明します。今年、

3年ぶりの総会がありましたが、それは形式だけでした。
その総会では、長きにわたって信徒が所属してきた壮年会・婦人会(会員は300人近く)を閉鎖するという事が
述べられました。理由は梅村司教様の意向という事だけでした。
3年間も定例会やあらゆる福祉的な集まりさえ禁止された挙句に消滅させられました。

理由は、谷口神父様のメールで書いてあったように、意見を言うものは消滅させられるという事が
教区では、当たり前のようになっているという事です。

なぜなら、婦人会も壮年会も不正を犯し続ける前主任司祭を黙認してこなかった・・・。
そして、司祭の不正を隠蔽したかっただろう梅村司教様によって、会=わたし達は抑圧の上、消滅させられたのです。
事実はこのようなものですから、藤が丘教会はいまだ閉塞しているといわざるをえません。

(Y.S.)