NHK福島県のニュース 福島放送局
甲状腺がん 新たに2人
原発事故を受けて福島県が進めている子どもの甲状腺検査で、新たに2人に甲状腺がんが見つかり、がんと診断されたのは3人となりました。いずれも手術を受け、通常の生活を続けているということで、県立医科大学は「原発事故が影響した可能性は低いとみられ、もとからあったがんが検査で早期に発見された」と分析しています。13日に開かれた健康調査の検討委員会の中で、検査を担当する県立医科大学が明らかにしました。それによりますと、新たに甲状腺がんと診断されたのは平成23年度に検査した3万8000人あまりのうちの2人で、年齢や性別、地域などは明らかにしていません。去年、見つかった1人とあわせて甲状腺がんと診断されのは3人となりました。
いずれもすでに手術を受けて、通常の生活を続けているということです。
また、委員会ではこのほか7人ががんの疑いが強いとして検査を続けていることも報告されました。今回見つかったがんについて、県立医科大学は、「チェルノブイリ原発事故では、甲状腺がんが見つかるまでに4、5年が経過していた。断定はできないが福島の原発事故が影響した可能性は低いと見られ、もとからあったがんが検査で早期に発見された」と分析しています。
子どもに甲状腺がんが見つかる割合は、通常、数十万人に1人とされていますが、進行は遅く自覚症状などが出てから検査を受けるケースがほとんどです。
これに対し県の検査は、症状の有無にかかわらず原発事故当時、18歳以下だったすべての子どもを対象に行われています。
このため、県立医科大学は今後も、検査によって早期にがんが発見されるケースが増えることが予想され、長期にわたり検査を継続することが重要だとしています。
02月13日 20時23分
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