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2013年2月6日(水) 東奥日報 ニュース



■ 若者目線で中心街魅力発信/青森

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青森市の柳町通りで商店主らと共にかまくら作りに精を出す大学生(左の2人)
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 商店街の魅力を発信したい−。青森市の三つの大学に通う学生らが、中心商店街の活性化に向け、市内の新町、昭和通り、柳町通り、ニコニコ通り、夜店通り、いろは通りの六つの商店街のコンセプト(将来の方向性)策定に取り組んでいる。事業を主催する同市中心市街地活性化協議会は、若者ならではの斬新な発想を中心街復活に結びつけたい−と期待している。

 青森市の中心商店街は現在、駐車場の広い郊外型商業施設の立地を背景に衰退が進み、空き店舗が目立つ。また、大学、高校などが郊外にあり、若者が中心街を訪れる機会も少なくなりがちだ。

 そこで、同協議会は本年度、若者の視点をにぎわい創出に生かそうと「中心商店街にぎわい創出事業」を実施している。

 事業に参加しているのは、青森公立大学、青森大学、青森中央学院大学の学生21人。学生らは3〜5人ずつの6チームに分かれ、昨年10月から、講義の空き時間などを利用して各商店街に足を運び、商店の現状、魅力を調査したり、商店主への聞き取りを実施。1カ月に1回のペースで、ワークショップや経過報告会を開き、有識者から助言を受けてきた。

 このうち、柳町通り商店街の調査を担当するチームは、商店街活性化の取り組みにも参加。3日には、商店主らと一緒にかまくら1基を歩道沿いに作った。

 青森公立大地域みらい学科2年の原田知佳さん(20)=八戸市出身=は柳町通りについて「地下駐車場はあるし、おいしい料理店も多い。でも人通りは少ない」とした上で「イベント時は人が来るが、それ以外は少ないという商店主の声を聞いた。一時的なものでなく、季節ごとに家族で楽しめるイベントができれば、街の雰囲気は変わると思う。グルメロードとして、売り出すのもいいかも」と提案する。

 同学科2年の今野五月さん(20)=秋田県羽後町出身=は柳町通りの現状を「仕事のために通る通過点にすぎないように感じる」と分析。「バス停をつくり、商店街を回遊する100円バスを走らせたり、空き店舗を利用して、出店したい人にチャレンジショップとしてスペースを安く貸し出せば、魅力が上がると思う」と語った。

 公共経営、地方行政などを専門とする同大学の遠藤哲哉教授は「現場を知ることができ、学生にとっても良い勉強の機会」と話す。同協議会事務局の青森商工会議所の六角正人地域振興部長は「若者の感性、物の見方を街のにぎわいづくりに反映させたい。県外出身の学生にも中心街を見てもらう良い機会になる」と期待した。

 同協議会は13日午後6時から、青森国際ホテルで学生らが各商店街のコンセプトを発表する報告会を開く。定員100人で、入場無料。申し込みは青森地域社会研究所(電話017-777-1511)へ。

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