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大賞の田邊さん表彰/東奥文学賞
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東奥日報社は6日、青森市の東奥日報社7階ホールで第2回東奥文学賞の贈呈式を行った。作品「早春の翼」で大賞(賞金100万円)に輝いた弘前市の主婦田邊奈津子さん(49)と、「雨やどり」で次点となった三戸町の派遣社員高森美由紀さん(32)を表彰し、優れた創作活動をたたえた。
式では、東奥日報社の塩越隆雄社長が「賞の歴史にお二人の名前はしっかり刻み込まれた。今後も創作を通じ青森県に元気を与え、人々の心を豊かにしてください」とあいさつ。最終選考委員を務めた弘前市出身の作家長部日出雄さんが講評した。
田邊さんは前回の次点に続く大賞受賞。受賞者あいさつで「前回の贈呈式の後に東日本大震災が発生し、現実に圧倒され、なかなか筆を執ることができなかった。『早春の翼』は平和な暮らしを未来へつなげ、若い人たちが安心して子どもを産み育てていける日本であってほしいという私なりの祈りを形にした作品」と説明。「これからも生活者のまなざしで、世の中を見つめて記録したり作品を書いていきたい」と喜びを語った。
高森さんは「今まで生きてきた中でぼんやりしたものを言葉にして、白い紙を埋めていくという作業にだんだん楽しみを見つけてきたところでした。受賞を心の支えにして、精進していきたい」と述べた。
東奥文学賞は2008年12月に東奥日報創刊120周年を記念して、新人の発掘・育成を主眼に創設。県内在住者または本県出身者を対象に、400字詰め原稿用紙100枚以内の小説を募集。第2回は県内外から85編の応募があり、最終選考委員を長部さんと、弘前市出身の文芸評論家三浦雅士さんが務めた。
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