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世界初 南極の魚の産卵を確認

南極周辺に生息し、生態が詳しくわかっていない「オセレイテッド・アイスフィッシュ」と呼ばれる魚の産卵を、東京の葛西臨海水族園が世界で初めて確認しました。「オセレイテッド・アイスフィッシュ」は、南極周辺に生息する血液が透明な魚で、東京・江戸川区にある葛西臨海水族園がオスとメスの２匹を２年前から飼育しています。
去年の年末からはオスの体の一部が黒く変化し、繁殖期に入ったと見られたことから、２匹を同じ水槽に移して行動を観察した結果、１月１２日、ビデオカメラで産卵したことが確認されました。
アイスフィッシュを現在展示している水族館は、世界で葛西臨海水族園だけで、自然産卵が確認されたのは世界で初めてだということです。
５００個ほどある卵の直径は１個４．５ミリほどですが、卵がふ化する時期はわからないということで、ほかの南極に住む魚と同じ程度であれば、半年後の夏ぐらいになりそうだということです。
葛西臨海水族園の飼育展示係の中村浩司さんは「南極の魚は、生態がほとんどわかっていないので、一連の観察を通して生態の解明に役立てたい」と話しています。

02月14日　11時29分

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