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環境にやさしい花のまちづくり
'私のマル秘ポイント'

  • 比嘉理事長のご挨拶 <H25>

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環境にやさしい花のまちづくり'私のマル秘ポイント'

平成25年度 比嘉理事長のご挨拶

環境をよくする花のまちづくり

全国花のまちづくりコンクール審査委員長
NPO法人全国花のまちづくりネットワーク理事長

比嘉照夫

平成25年の新春を迎えるにあたって、当NPO全国花のまちづくりネットワーク活動にご協力を頂いた皆さまに改めて感謝し、今年もより多様な花のまちづくりが更に進化することを期待しています。本NPOは発足以来、「環境にやさしい花のまちづくり」を中心課題として活動を続けてきました。その具体的な方法は、環境汚染源となる化学肥料や農薬を使わない花づくりを基本に、EM(有用微生物群)の活用による生ごみリサイクルや雑草や花壇から発生する残渣のリサイクル等々の情報提供を中心に種々のセミナーを行って来ました。

ところが、2011年3月11日の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所の壊滅的な事故によって、これまでとは大きく異なる環境汚染が広がり容易ならぬ状況となってしまいました。従来の常識では、いかなる方法を取っても放射能を消すことは不可能であり、汚染された土地や植物を特定の場所に集め、厳重に管理しながら100年単位で放射能が自然消滅するのを待つ以外の選択肢はありませんでした。しかしながら、拙著「シントロピー(蘇生)の法則」と「新・地球を救う大変革」でも既に明らかなように、EMを散布することによって放射能汚染は数カ月で75%も低減している事例が明らかになりました。EMを施用すると放射性のセシウムやストロンチウムが活性を失い植物に吸収されにくいことは、1997年、チェルノブイリ原発事故の風下で大々的な被災国となったベラルーシ国立放射線生物学研究所とEM研究機構との共同研究で明らかにされましたが、複雑な事情がからんで実用化するには至りませんでした。

同時にEMの力を濃縮したEM・Xゴールドが30〜40日で内部被曝を完全に解決し、その後、1年以上もの長期にわたって再被曝が起きていないという不思議な現象も確認されました。原発事故直後にこの情報はDNDのブログを通して公開され、福島で多数の人々がEMの活用を始めるようになりました。福島の被災地でEMを長期にわたって活用しているEM農家の畑も調査しました。30余の農家のすべての圃場は、予想をはるかに超える低いレベルの放射線量で、それらの農家の農産物なすべて検出限界以下となっていました。念のため、15件についてはゲルマニウム半導体検出機でチェックしてもらいましたが、すべてが検出限界の1ベクトル以下となりました。その結果、EMを活用すると安全な農産物か生産できることが明らかとなり、福島の農産物風評被害対策にも大いに役立っています。これまでの調査で意外なことが明らかとなりました。すなわちEM農家の畑のまわりの放射線量もかなり低くなっていることです。この現象にも例外はなく、EMで除染を行っている地域は、すべて散布した外側の20〜30mの範囲の放射線量は著しく低下していることが明らかになったのです。

最近の調査では、大阪でも放射線量は上がっているという報告があり、そのような現象は全国的に広がっています。東京電力福島第一原子力発電所から今でも毎時1千ベクトルの放射能汚染が放出され続けています。この状況はコンクリートの石棺が完成するまで続くことになり、今の計画では10〜20年後またはそれよりも長期になる可能性もあります。このような事態を考慮すると、従来のように「EMを活用した環境にやさしい花のまちづくり」からより踏み込んだ「EMを活用し環境をより積極的によくする花のまちづくり」を意識して取組む必要があります。すなわち、米のとぎ汁でEM発酵液を作り(とぎ汁が足らない場合は米ぬかを0.2%添加すると米のとぎ汁状になる)、栽培はもとより庭全体、家の壁や屋根や屋上の洗浄(年に1〜2回)などEMの活用をさらに広げるという心得がより重要となってきます。一軒の家がそのような活動を徹底して行うと、その周りの20〜30mの放射能汚染は著しく低下するばかりでなく、空気もきれいになり環境全体を蘇生化することが可能となってきます。そればかりではありません。EMで洗浄された家屋はカビの発生も激減し、埃(ほこり)や化学物質に汚染されることも少なく健康にとっても望ましい住環境にすることも可能となります。その上、建築物の寿命も倍ぐらいにすることも比較的容易に実行できることも明らかになっています。家庭の生ごみや庭園などから発生する様々な有機物をEMで処理し、上手に活用すれば化学肥料や農薬を全く必要としない楽々の庭園管理ができるようになります。

すでに公開されたように、昨年は本NPO全国花のまちづくりネットワークが「EMによる生ごみリサイクルによる花のまちづくり」を指導した埼玉県の戸田市が全国花のまちづくりコンクールで最高位の大賞を受賞しました。戸田市はEMによる様々なボランティア活動を通し、これまで困難とされた密集地の花のまちづくりに成功し、EMを介した独創的なまちづくりを行っており、埼玉県はもとより全国的にも住民の満足度指数のトップグループにランクされています。関係者の皆様が環境をよくする花のまちづくりにチャレンジすることを期待しています。

(平成25年1月掲載)

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