JR四国は、管内にある遊休地を活用して太陽光発電事業に参入する。鉄道収入が伸び悩む中、新たな収益源を確保するのが狙い。来年度に香川県宇多津町の新幹線用地など香川県内3カ所での稼働を目指す。
同社は、今年始まった再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を契機に、遊休地を活用した太陽光発電事業参入への検討を開始。十数カ所の候補地の中から、将来の新幹線建設に備えて確保している香川県宇多津町浜四番丁の土地(約4千平方メートル)のほか、グループ企業が保有する香川県内の土地2カ所で開始することを決めた。
3カ所とも同規模の発電設備を計画。設置する太陽光パネルは計約3600枚で、最大出力は合計750キロワット。総投資額は約3億円。来年10月の稼働を予定する。同制度を活用して全量を四国電力に売電し、年間約3千万円の収入を見込む。
同社は事業開始後、採算性を見極め、本社や多度津工場、高松運転所、高松駅などの屋根にもパネルを設置することを検討する。