賢者の五択

このコーナーでは、その道を究めたブロガーの方に、その分野におけるベスト5を選んでいただきます! 題字=岩科蓮花

第二回『動物チラリズム』のやきそばかおるさんに選んでいただく「散策が楽しい動物園ベスト5」

やきそばさんが選んだ「散策が楽しい動物園ベスト5」

第一位鹿児島市平川動物公園
第二位埼玉県こども動物自然公園
第三位大島公園動物園
第四位盛岡市動物公園
第五位長野市茶臼山動物園

 二回目のゲストは人気ブログ『動物チラリズム』の作者であるやきそばかおるさんです。全国88カ所の動物園を訪ね歩いたやきそばさんに「散策が楽しい動物園」というお題でベスト5を選んでいただきました。今まであまり注目されることのなかった"公園としての動物園"に着目した小粋なベスト5。これからの春の行楽シーズンに役立つこと請け合いです。

「動物園の主役はもちろん動物たちですが、公園としての魅力もなかなかのものですよ」
 こう話すやきそばさんによれば、動物園というのは「街っぽい動物園」と「公園っぽい動物園」に分けられるという。
「街っぽいというのは、動物たちが区画ごとに整然と配されているようなところです。動物と動物の距離が近いので、子供たちが見て周るのに適していますかね。一方、公園ぽいところは、動物と動物の距離も離れていて、公園のなかに動物が存在するという感じ。まさに大人の散策にもってこいなんですよ」
 なるほど。あまり散策目的で動物園に行ったことがなかったですが、それは新しい視点ですね。んで、そんな観点で選ぶ第一位の動物園は、鹿児島市にある平川動物公園だという。
「ここは入園ゲートをくぐるとキリンやシマウマのいるサバンナが広がり、晴れた日には桜島も一望できるとても眺めがいい動物園です。一周すると3時間くらいかかる広い動物園で、まさに散策にうってつけ。途中コアラもいるので、ここで休憩するのがオススメですよ」
 まさにウォーキングとか散策デートにピッタリですねぇ。では続いて2位をお願いします。
「埼玉県こども動物自然公園ですかね。ここは、園内にクジャクとマーラが放し飼いにされているんです。自然豊かな園内を歩いていると、ひょっこりマーラが顔を出す。そんなシチュエーションが散策の楽しさを倍増させてくれますよ」
 3位は大島公園動物園。こちらは、東京から船で2時間弱の地にある島の中の動物園だ。
「こちらは、やはり島の中にあるということで、太平洋が一望できる眺望が魅力です。入園も無料ですので、大島に行った際はぜひ立ち寄ってください」
 続く4位には盛岡市動物公園。
「ここのサル山は標高が高くて、この山に映える夕陽がとっても美しいです。冬の間は雪のために閉園していますが、今年は3月15日からオープンしますので、ぜひ脚を運んでみてください」
 最後の5位に挙げた長野市茶臼山動物園は、文字通り山の上にあるようだ。
「ここは、最寄り駅の信越本線篠ノ井駅から歩いて45分。休日になるとバスもないので、タクシーで15分ほどかけて行くことになりますが、道中の眺めもすごくいいです。特に一面に広がるリンゴ畑の眺めがいいので、リンゴが実る10月くらいがオススメですかね。あ、もちろん動物園内から見下ろす景色も素晴らしいのでまさに散策向きといえるでしょう」
 なるほどぉ。動物園といってもこんな楽しみ方もあったんですね。長らく動物園は子供の行くところだと思っていましたが、ぜひダイエットも兼ねて散策しに行きたいと思います。

やきそばかおる(やきそば・かおる)
山口県生まれ。作家・写真家
作家の仕事の傍ら、「動物」がカメラを「チラッ」と見たところを「ズーム」で撮るブログ『動物チラリズム』を更新中。北海道から沖縄まで、全国の動物園を廻っている。2008年4月には『動物チラリズムDVD』が発売予定。

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