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米経済学者“経済政策方向性正しい”
2月13日 0時28分

アメリカの著名な経済学者ポール・クルーグマン教授がNHKのインタビューに応じ、積極的な金融緩和と財政出動などを打ち出した安倍政権の経済政策について方向性は正しいと評価したうえで、金融緩和策はデフレから脱却するまで必ず続くという市場の期待を今後も維持することが重要だという認識を示しました。

ノーベル経済学賞を受賞したアメリカ・プリンストン大学のクルーグマン教授は、これまで日本がデフレから抜け出せないのは金融緩和策が不十分だからだと厳しく批判していました。
クルーグマン教授は、安倍政権の積極的な金融緩和と財政出動などでデフレ脱却を目指すという経済政策について、「正しい政策を取ろうとしている。
日本はやらなければならないことにようやく着手した」と述べ、方向性を評価しました。
また、「日銀はこれまで景気が上向きかけたところで金融緩和の姿勢をやめてしまったが、今度は違うと市場は受け取めた」と述べ、金融緩和策はデフレから脱却するまで必ず続くという市場の期待を、今後も維持することが重要だという認識を示しました。
一方、日本の財政状況について、クルーグマン教授は「債務残高があまりに高くいずれ緊縮策を迫られるのは明らかだ」としながら、「安倍政権の政策はすべての問題を解決することにはならないが、デフレは克服できるかもしれない」と述べ、いまはデフレ脱却を優先するべきだと強調しました。

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