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「時代に合わず」 呼子のリゾート開発中断 | ||
佐賀県公共事業評価監視委員会(荒牧軍治委員長)は12日、県が唐津市の呼子港で進めていたリゾート開発事業を中断するよう古川康知事に答申した。1989年のバブル期に策定された総額約63億円の大型プロジェクトで、事業内容が時代に合わず、費用対効果が見込めないと判断した。 事業は県と旧呼子町などが計画した。壱岐行きフェリーの発着所があった先方地区の港一帯を約4万6千平方メートル埋め立て、レストランや駐車場、臨海公園などを整備。呼子港内に点在する離島航路を集約させ、総合発着ターミナルを建設する予定だった。 総事業費は、唐津市(旧呼子町)による単独事業約10億円を含めて約63億円。県は、2010年の第1期整備終了を機に見直しに入った。07年に壱岐フェリーが唐津東港に移転したことや呼子への観光客が減少していることなどから、事業を継続しても費用に見合う効果が見込めないと判断、唐津市も了承した。 県によると、現在までの進ちょく率は55%で、事業にかかった費用は35億円。内訳は県事業分が30億円、唐津市が5億円で、直売所やレストラン、温泉施設などが完成した。荒牧委員長は「呼子の観光地としての魅力を生かせるよう、今の時代に合った事業に見直してほしい」と求めた。 |
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2013年02月13日更新 |