覚せい剤取締法違反などの罪に問われ、違法捜査があったとして一部無罪の判決を受けた建築業の男性(43)が、釈放の2日後に川に飛び込み死亡していたことが13日、警視庁城東署への取材で分かった。自殺とみられる。
同署によると、男性は8日午前11時40分ごろ、東京都江東区新砂の橋から荒川に飛び込んだ。飛び込む様子を通行人らが目撃したという。
男性は2011年、覚せい剤を使用したほか、逮捕時に警察官が示した逮捕状を引き裂き口に入れたとして、同法違反と公用文書毀棄(きき)の罪に問われていた。
東京地裁は6日、捜査令状なしで長時間男性を拘束するなど違法な捜査があったとして、覚せい剤使用について無罪と判断。公用文書毀棄罪も、起訴内容を一部認めず、懲役3月(求刑懲役4年)とした。男性は同日釈放されていた。
[時事通信社]
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