PC遠隔操作:片山容疑者、証拠隠滅や偽装工作も
毎日新聞 2013年02月12日 12時01分(最終更新 02月12日 14時14分)
パソコン(PC)遠隔操作事件をめぐり、威力業務妨害容疑で逮捕された片山祐輔容疑者(30)が、今回の事件で、いくつかの証拠隠滅や偽装工作を図っていたことが警視庁などの合同捜査本部の調べで分かった。
首輪に記憶媒体が取り付けられた神奈川県・江の島の猫をめぐり、片山容疑者とみられる男が猫に首輪を取り付けていたのは1月3日だった。5日に報道関係者らへ送りつけられたメールには、4日付の神奈川新聞と猫の首輪の写真が添付されていた。4日以降に取り付けたと見せかけるため、わざわざ、4日付の新聞を入手して偽装していたとみられる。合同捜査本部が防犯カメラを解析した結果、片山容疑者が記憶媒体の付いた首輪を猫にはめたのは3日午後3時ごろだった。
また、片山容疑者はこの猫が映った写真を保存していた携帯電話を先月、売却していたことも分かった。合同捜査本部はこの携帯電話を入手。写真は既に削除されていたが、データを復元したところ、問題の猫とみられる写真が見つかったという。
この写真は5日に報道関係者らに送信されてきた猫の写真と同じ物だった。片山容疑者が江の島を訪れた際に携帯電話で猫を撮影した後、証拠隠滅のために電話を処分した疑いがある。