政治【石原氏の質疑詳報(下)】「子孫のために環境問題アピールを」衆院予算委+(6/7ページ)(2013.2.13 10:04

  • [PR]

政治

  • メッセ
  • 印刷

【石原氏の質疑詳報(下)】
「子孫のために環境問題アピールを」衆院予算委

2013.2.13 10:04 (6/7ページ)
衆院予算委で模型を使い安倍首相(右端)に質問する日本維新の会の石原共同代表(左端)=12日午後

衆院予算委で模型を使い安倍首相(右端)に質問する日本維新の会の石原共同代表(左端)=12日午後

【環境問題】

 「最後に首相に政治家の哲学として記憶してほしい。私は代議士のころ、40年ほど前、東京でホーキングという天才的な宇宙科学者の講演を聴いた。その時に、質問を許された宇宙専門の学者の1人が、『宇宙に地球並みの文明をもった星がいくつぐらいあるか』と言ったら、ホーキングは『2ミリオン』と言った。私は驚いた。『なぜ、我々は宇宙船とか宇宙人に地球で出会うことがないのか』と尋ねられると、ホーキングは『地球並みの文明をもった惑星は自然の循環が悪くなって、宇宙時間で言う瞬間的に生命が消滅する』と言った。私は挙手して、『あなたの言う宇宙時間の瞬間は地球時間でどれぐらいか』と言ったら『100年』と言った。彼が正しければ、あと60年しか地球は持たない」

 「過去のG8(主要国首脳会議)で環境問題が深刻に討論されたことがない。ツバルという国は半分水没している。今、あちこちに異常気象がある。ニューヨークでもハリケーンが来たり豪雪が来たり、ワシントンで雪が降ったりする。日本もそうだ。異常気象ではなく、通常気象だが、これを阻止するために日本はいろんなことをすべきだ。あなたもこれからG8に行くが、せめて日本の最高指導者は、世界全体に正当な危機感を抱かせるためにスピーチしてもらいたい。友人の開高健が書いたものに良い文言がある。『たとえ地球が明日滅びるとも、君は今日リンゴの木を植える』と。調べるとポーランドの詩人・ゲオルグの言葉だ。これは私たちの愛する子孫に対する責任のささやかな履行だ。ぜひ、首相はG8でそういう哲学を披露しながら、経済も復興も結構だが、私たちの子孫の生命を担保するために、もうちょっと違う意識をもって警告を発してください」

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2013 The Sankei Shimbun & Sankei Digital