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政治
【石原氏の質疑詳報(中)】「尖閣に灯台を造るべきだ」 衆院予算委
麻生太郎副総理「優秀な機械、優秀な技術が帰ってきたときに最初に内容の詳しい説明を求めてきたのは米国の陸軍省だった」
【横田基地の共用化】
石原氏「日本に米国の横田基地がある。私が代議士のころから何とかしようと思って、土井(たか子)さんが社会党委員長のときからアプローチしている。日本の飛行機がヨーロッパから帰って来るが、(空域を)通れない。1度、太平洋側に出ないと成田や羽田に着けない。こんなばかなことがまかり通る国はあるか。金丸某が自民党を仕切っているときに、これを問題にしてくれたが、なぜか時期尚早と打ち切られたので、知事になってからやり出したが進まない。」
「米国は同情的だが空軍だけは渡したくない。前に総司令官のフォールが『考えようじゃないか』というシンポジウムに来てくれたが、外務省はフォール大使を呼びつけて『横田問題は日本国家のイッシューではない。小泉政権では問題にしたかもしれないが、今は問題にならない』と圧力をかけた。これについては言いたいことがいっぱいある。腹が立たって仕方ない」
「あと5年で日本の国際線はパンクする。僕らの衰退につながる。せめてビジネスジェットの8割を共同使用すればよい。(横田基地は)本来は返還されるべきものだが、共同使用が最初のステップだ。なんとかビジネスジェットを優先的に入れる。本当の空港にするとインフラ整備が必要だが、いずれにせよ、まずビジネスジェット。頻繁に利用されるようにならば、この空港の存在価値は大きくなる。各省連帯で横田の共同利用をとりつけてほしい。お願いします」
首相「横田基地は在日米軍司令部が置かれていて、有事の際に兵站機能を果たすということだ。なかなかこの返還あるいは軍民共有において、米国側が『はい、分かりました』とはなっていないわけだ。しかし、小泉政権時代、私が官房副長官だったときに、当時の石原知事から『是非交渉を始めてもらいたい』ということを言われた。その時に小泉・ブッシュ首脳会談、クロフォードで行われた首脳会談に私も陪席をしていたが、小泉首相からブッシュ大統領に日本側の考え方としての軍民共有についての話が先方に出されたが、残念ながら今日まで成果が出ていない。確かにおっしゃられるような課題がたくさんあるということを頭に入れながら、米国側も受け入れられる形で何があるを考えていきたい」
太田昭宏国土交通相「空域のさらなる返還は、さらに調整していきたい」
=(下)に続く
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