ニュース

福島県内ニュース

焼却実験事業撤回を 鮫川村に住民が要望書

環境省が鮫川村に建設を進めている、放射性物質を含む堆肥用の落ち葉や稲わらなど農林業系副産物の焼却実証実験施設について、地元の同村渡瀬字青生野地区の住民代表らが12日、事業の白紙撤回を求める要望書などを村に提出した。

同地区住民代表の土手内進さんと、青生野小保護者代表の棚井幸一さんが村役場を訪れた。

大楽勝弘村長に「環境省が地域住民に十分な説明のないまま施設の建設を進めたことで、地区内や近隣市町から不安の声が上がっている」と訴え、要望書と署名を手渡した。

大楽村長は「環境省を交え、事業について再検討する」と述べた。

大楽村長は報道陣に「昨年10月に開いた地区役員への説明会で、施設建設について住民の了承を得られたと認識していた」とした上で「環境省による青生野地区住民対象の説明会を開きたい。

地域住民の同意を得られるまでは施設を稼働しない」と話した。

同施設は昨年11月に建設を開始した。

当初1月完成予定だったが焼却炉などの設置が遅れており、2月中の完成を目指している。

環境省による住民説明会は村内で昨年12月25日、隣接する茨城県北茨城市では今月9日に開かれた。

14日には近隣のいわき市田人町で開催される。

2013年02月13日 09時53分 配信

ニュース記事検索

ページの先頭へ