東大駒場連続講演会 ポスト3.11の日本を探る 「若者よ日本を救おう」

2011年 11月 01日 カテゴリー:

 この講演会は、将来の日本を背負う学部の1,2年生を中心に、本学の学生諸君に日本の将来について真剣に考えてもらうために、お忙しい講師の方々に特に講演をお願いし実現の運びとなったものです。

講演会のビデオをこちらからご覧いただけます。一部学内向け専用コンテンツがございます。

東大駒場連続講演会 ポスト3.11の日本を探る 「若者よ日本を救おう」

■主催:
 東京大学教員有志(五十音順)小宮山進、菅原正、山脇直司(総合文化研究科・教養学部)
■後援:
 東京大学教養学部
■来聴対象者:東京大学の学生・院生・教職員。ただし特別企画シンポジウム(11 月 25 日)は一般公開
■日時:2011年11月1日(火)、12月1日(木)、12月6日(木)、12月13日(火)、12月16日(金)、1月13日(金)18:00-19:20
■会場:東京大学駒場Ⅰキャンパス・21KOMCEE 地下一階 レクチャーホール
■講師・講演内容

2011年11月1日(火)18:00-19:20
 土井早苗氏 「国際人権活動から日本を見つめ直す」
  国際 NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチの日本代表。弁護士。東京大学法学部卒業。大学 3 年在学中に、最年少で司法試験に合格。アフリカの新興国エリトリアに渡り、法律改正委員会に調査員として参加
Twitter: @kanaedoi

 

 

2011年12月1日(木)18:00-19:20
 高須幸雄氏 「日本の国際的役割と人間の安全保障(仮)」
  2007 年 3 年間国連大使を務める。その後「人間の安全保障」国連事務総長特別顧問。東京大学法学部第二類 中退、オックスフォード大学マートンカレッジ卒業後、外務省入省。ハーバード大学客員フェロー。

 

2011年12月6日(火)18:00-19:20
 江川紹子氏 「これからの日本のメディアと司法を考えよう(仮)」

 フリージャーナリスト。早稲田大学政治経済学部卒。神奈川新聞社入社。
同社を退社後、オウム真理教への取材活動が高い評価を得て、菊池寛賞
を受賞。現在、報道番組のコメンテーターや雑誌連載。

Twitter: @amneris84

 

 

2011年12月13日(火)18:00-19:20      講演日が決まりました
 古賀茂明氏 「日本再生のために(仮)」
  元通産・経産官僚。東京大学法学部を卒業し、通商産業省(現経済産業省)に入省。経済産業政策課長等を歴任。2008 年からは国家公務員制度改革に取り組んだ。2 年間の「経済産業省大臣官房付」を努め、今年 9 月に辞職
Twitter: @kogashigeaki

2011年12月16日(金)18:00-19:20
 鈴木寛氏 「近代日本の卒業とソーシャル・イノベーション」
  民主党所属の参議院議員で政策副会長。元文部科学副大臣。東京大学法学部卒業後、通商産業省に入省。退官後は 2 年間慶應義塾大学助教授を経て、東京大学教養学部自由研究ゼミ講師などを経て、前文部科学副大臣
ウェブサイト:http://www.suzukan.net
Twitter: @suzukan0001

2012年1月13日(金)18:00-19:20
 武田邦彦氏 「日本で科学は可能なのか?」
  中部大学教授。1966 年東京大学教養学部基礎科学科卒業。旭化成工業に入社、1986 年に同社ウラン濃縮研究所所長。退職後は、芝浦工業大学工学部教授、名古屋大学大学院教授を経て,2007 年より現職
ウェブサイト:http://takedanet.com/

■趣旨

 大震災・津波と原発事故を通して、日本という国の危うさが浮き彫りになった。震災と原発事故のそれ自体の脅威に加え、それに立ち向かうべき国の在り方そのものの深刻で大きな危機に、戦慄を覚えている国民が多いのではないか。
 震災と津波の被災に対して、また放射能汚染に対して、今現在待ったなしにやるべき事は多い。しかしそれと同時に、若者が今の日本の問題点を把握してこれから生き方を考えることも、同様に現在の必須事項ではないのか。日本は今のままで良いのか。これからの日本を形作るために、皆さんに考えてもらいたい。
 現在の日本は幕末と同様の危機にあるだろう。しかし明治維新の時より問題ははるかに複雑だ。明治維新の際、西欧列強は大きな存在で、日本はいかにそれに適応するかを模索すればよかった。ところが今や、経済・政治の問題は世界と連動している。日本国内だけに閉じて考えることはできない。
 しかも、問題はかならず未経験の体験として現れる。明治維新の際も、若者には従うべきマニュアルが無かった筈だ。どんな場合でも現状をよりよく把握し、今後進むべき道を見定め、それに向けて勇気を持って立ち向かって進む以外に解決法はないだろう。
 現状をよりよく理解する上で、既存のテレビ、大手新聞が大切な情報を大きく報道するとは限らず、頼りにならないことも多い。そこで、教養学部のキャンパスで「世の中を勉強する会」を催すことにした

■講演会について

 戦後日本が、進むべき方向性を真剣に考えようとした如く、教養学部の学生諸君と教職員は、現在まさに、これからの日本がどうあるべきか、どう進むべきかを一緒に考えなければならない。
 この連続討論会はまさにそのためにある。講師の先生方はそれぞれの問題の核心を見据えて提起し、何をなすべきかを考え、実践しておられる方々である。聴衆の学生には、講師の方々の講演を通じて日本の現状を正確に捉え、悩み、自らの頭で解決を考え、学んだ知識、習得した考え方を、社会でどのように活かすのか。そのことで日本また世界をどのようによい方向に導けるのか、を考えて欲しい。
 進学振り分けも含め、全ての問題は互いに繋がっている。自分は何者か、世界や社会をどう理解し、それとどうかかわろうとするのか?
  
1) この連続講演会は主として教養学部前期課程の学生を対象とする。(ただし、後期課程学生・院生、教職員の来聴も歓迎。)
2) テーマとしては、東日本大震災と原発事故で見えてきた現在日本が抱える問題点を明らかにし、学生にそれらを自らの問題として考えてもらう。
3) 講師は、国際政治に関わった外交官や人権問題に取り組んでいる NGO 関係者、社会問題に取り組むジャーナリスト、国家の中枢で事業に関わった政治家や官僚、また原発に関わった科学者、政府の委員会に関与しこの間の政府の対応に関わった学者など、学内外にかかわらず積極的にお願いしている。講師の方には、駒場
の学生に現場からの経験をお話しいただく。

要は、講演会をきっかけに自分の考えを深め、バランスの取れた観点と柔軟で強靭な思考力を鍛えることである。そして、それをさらに行動力につなげて欲しい。

※来聴対象者:東京大学の学生・院生・教職員ただし特別企画シンポジウム(11 月 25 日)は一般公開

東大駒場連続講演会 ポスト3.11の日本を探る 「若者よ日本を救おう」ポスターPDFファイル(2.3MB)

駒場祭初日・特別企画シンポジウム:「日本のエネルギー政策を多面的にを考える」

■日時:2011年11月25日(金)13:30-17:00
■会場:数理科学研究棟(東京大学駒場Ⅰキャンパス、京王井の頭線駒場東大前駅)※駒場祭エリア外ですのでご注意ください。
■公開、ただし事前登録制
 参加申し込み:http://www.komed.c.u-tokyo.ac.jp/festa/
■講師:
 山口光恒(東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授)、
 荻本和彦(東京大学 生産技術研究所 特任教授)、
 飯田哲也(NPO 法人 環境エネルギー政策研究所 所長)、
 河野太郎(自由民主党 衆議院議員)

■コーディネータ:
 瀬川浩司(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
■総合司会:
 松本真由美(東京大学 先端科学技術研究センター 特任研究員)


駒場祭初日・特別企画シンポジウム:「日本のエネルギー政策を多面的にを考える」(PDFファイル:3.3MB)