NHK北海道のニュース 札幌放送局
断水に備え酪農家に貯水容器
地震などによる断水に備えて、道東の中標津町の農協では酪農家に水をためる容器を配り、断水した場合でも牛の飲み水を確保する取り組みを始めました。
中標津町では、平成6年の北海道東方沖地震で断水が8日間続き、乳牛に飲ませる水が不足し、農協が川からくみ上げた水をタンクローリーで酪農家に配って対応しました。
こうした経験を踏まえ、中標津町農協では地震などによる断水に備えて、13日から、町内のおよそ200の酪農家にタンクローリーで配る水をためる容器を配り始めました。
容器は長さ3.6メートル、幅が60センチで650リットルの水が入り、農協では酪農家の規模に応じて複数の容器を配ることにしています。
酪農家の飯島浩さんは「牛は1頭あたり、1日100リットル以上の水を飲むので助かります」と話していました。
中標津町農協の高橋勝義組合長は「東日本大震災や先日の網走の断水のように、災害はいつ起こるかわからないので、まずは必要なものから準備していきたい」と話しています。
中標津町農協では今後、停電のときに農家に貸し出すための自家発電機も導入することにしています。
02月13日 17時56分