大阪市立桜宮(さくらのみや)高校バスケットボール部の男子生徒(17)が自殺した問題で、市教育委員会は生徒の自殺前日に体罰を加えた顧問の男性教諭(47)を、全会一致で懲戒免職処分にすると決めた。13日にも正式発令する。教育委員らは顧問の体罰を度の過ぎた暴力行為とみており、体罰で教職員を懲戒免職にするのは大阪市教委では初めてとなる。
関係者によると、教育委員5人は12日午後の会議で、バスケ部顧問の指導実態を調査した市外部監察チームによる「調査報告書」と、顧問が自ら問題の経緯をまとめた「顛末(てんまつ)書」を精査。報告書が、部員らに対して長期間にわたり平手打ちなどを繰り返していたと認定したことや、自殺前日の昨年12月22日の暴力が男子生徒の「自殺の要因の一つとして考えられる」と指摘した点を重視し、顧問の体罰は常態化していた、との認識で一致した。